立川です。
昨日、私は新宿に用があって、お昼ごろ新宿駅の中のカフェで
軽食をとっていました。
そこに、ふら~りと明らかに普通とは違う男が入ってきました。
私のそばをゆっくり通り過ぎて行ったのですが、その瞬間
私は凍りつきました。
男は40才前後で、頭はもう少し禿げあがっており、着ている
ものも薄汚れ、荷物は何一つ持っていません。
浮浪者かと思いましたが、そのわりには、ひげはそっていたし、
そばを通った時も臭いは感じませんでした。
何に凍りついたかというと、彼の目です。
なんと表現したらよいのか・・・・彼の目は生きていないのです。
そう!ゾンビそっくりなのです。
浮浪者さん達はまだ目が生きていて、彼ら同士で助け合ったり、
けなしあったりで人間らしいのですが、このゾンビ男は明らかに
異質でした。
私もここまで魂を吸い取られた状態の人をみるのは初めてでした。
5分ぐらい店の中をふらついた後、また私のそばをゆ~っくり
通りすぎ、再び一瞬金縛り状態になりました。
こ、殺さないで!って念じていました。
しかし、彼にはそんな気力も残っているようには見えなかったですね。
店を出た後、人の流れに逆らうでもなく、ゆらゆら行ったり来たり。
結局、店のそばの柱に寄りかかり、そのまま座り込んでしまいました。
そして、そのゾンビ男はじーっと前を向いていましたが、その死んだ目には
何も写っていないように思えました。
何千人という人、人、人が彼の前を通り過ぎました。
しかし、彼にちょっとでも注意を払う人は1人もいませんでした。
誰も彼の存在が目に入っていないようでした。
わたしは少し時間があったので、店の中からガラス越しに
彼の事をじ~~~っと観察していました。
そして、彼に感情移入してみると、いろんなイメージが降りてきました。
彼はうだつの上がらない平凡なサラリーマンだった。もともと気も弱く
何より、努力するのが大嫌い。過去に何度かつらい試練らしきものも
あったが、克服することは避け、ひたすらその試練から逃げていた。
あるとき、会社で重大なトラブルが発生し、彼はその責任を取らなくては
ならない。でも、かれにはその責任が重過ぎ、会社を無断でやめてしまった。
その後は、次々にいろんな負の連鎖で、どんどん追いつめられ、
逃げても逃げても次々に負の連鎖は形を変えて彼を襲う。
終いには帰る家も失い、家族にも愛想をつかされ、友達なんて誰ひとり
助けてもくれない。
ホームレスになった方が楽だけど、サラリーマンの頃、浮浪者たちを
この世で一番軽蔑していた為、浮浪者の世界にも入れず、帰る所もなく
段ボールハウスもなく、ただただ、うろうろするしか思いつかない。
そうこうしているうちに、どんどん心が蝕まれ、いろんな感情がマヒ
してきて、いつのまにか、心の中に全く光をも通さないブラックホール
ができ、彼の全ての光、エネルギーを吸い取ってしまった。
そうしてここにゾンビに変身した男が出来上がってしまった。
なんて勝手にイメージしましたが、けっこう当っているのでは?
それにしても、彼の前を通り過ぎて行った何千もの人たちだって
みんないろんな悩みや不安をかかえているはず。でも本当に彼に
比べれば、幸せそうでした。
さっささっさ歩けるのは、目的があるからです。
人間は目的や目標を失うとどこへ向かっていいのか分らなくなります。
だから、このゾンビ男のようにうろうろするけどどこへも行けないのです。
あっという間に私も目的地へ行く時間になったので、再び彼の前を通って
行きました。
本当は感情移入したせいか、彼の事が哀れになり、せめて笑顔でも
投げかけてあげようかと思ったけど、やはり彼の目を見た瞬間、凍りつき
無理!さっさと、通り過ぎてしまいました。
私は何一つしてあげられないけど、彼は救われることがあるんだろうか?
なんでこうなったかなんて、もはや考えられないんだろうなあ。
反省する心が少しでもあれば、救われるかもしれないけど
彼の心の中はもう真っ暗だから。
でも、へたに感情が残っていると、孤独や悲しみで自殺しそう。
でもその方がまだまし?
ああ!昨日は変な気持ちでした。
昨日、私は新宿に用があって、お昼ごろ新宿駅の中のカフェで
軽食をとっていました。
そこに、ふら~りと明らかに普通とは違う男が入ってきました。
私のそばをゆっくり通り過ぎて行ったのですが、その瞬間
私は凍りつきました。
男は40才前後で、頭はもう少し禿げあがっており、着ている
ものも薄汚れ、荷物は何一つ持っていません。
浮浪者かと思いましたが、そのわりには、ひげはそっていたし、
そばを通った時も臭いは感じませんでした。
何に凍りついたかというと、彼の目です。
なんと表現したらよいのか・・・・彼の目は生きていないのです。
そう!ゾンビそっくりなのです。
浮浪者さん達はまだ目が生きていて、彼ら同士で助け合ったり、
けなしあったりで人間らしいのですが、このゾンビ男は明らかに
異質でした。
私もここまで魂を吸い取られた状態の人をみるのは初めてでした。
5分ぐらい店の中をふらついた後、また私のそばをゆ~っくり
通りすぎ、再び一瞬金縛り状態になりました。
こ、殺さないで!って念じていました。
しかし、彼にはそんな気力も残っているようには見えなかったですね。
店を出た後、人の流れに逆らうでもなく、ゆらゆら行ったり来たり。
結局、店のそばの柱に寄りかかり、そのまま座り込んでしまいました。
そして、そのゾンビ男はじーっと前を向いていましたが、その死んだ目には
何も写っていないように思えました。
何千人という人、人、人が彼の前を通り過ぎました。
しかし、彼にちょっとでも注意を払う人は1人もいませんでした。
誰も彼の存在が目に入っていないようでした。
わたしは少し時間があったので、店の中からガラス越しに
彼の事をじ~~~っと観察していました。
そして、彼に感情移入してみると、いろんなイメージが降りてきました。
彼はうだつの上がらない平凡なサラリーマンだった。もともと気も弱く
何より、努力するのが大嫌い。過去に何度かつらい試練らしきものも
あったが、克服することは避け、ひたすらその試練から逃げていた。
あるとき、会社で重大なトラブルが発生し、彼はその責任を取らなくては
ならない。でも、かれにはその責任が重過ぎ、会社を無断でやめてしまった。
その後は、次々にいろんな負の連鎖で、どんどん追いつめられ、
逃げても逃げても次々に負の連鎖は形を変えて彼を襲う。
終いには帰る家も失い、家族にも愛想をつかされ、友達なんて誰ひとり
助けてもくれない。
ホームレスになった方が楽だけど、サラリーマンの頃、浮浪者たちを
この世で一番軽蔑していた為、浮浪者の世界にも入れず、帰る所もなく
段ボールハウスもなく、ただただ、うろうろするしか思いつかない。
そうこうしているうちに、どんどん心が蝕まれ、いろんな感情がマヒ
してきて、いつのまにか、心の中に全く光をも通さないブラックホール
ができ、彼の全ての光、エネルギーを吸い取ってしまった。
そうしてここにゾンビに変身した男が出来上がってしまった。
なんて勝手にイメージしましたが、けっこう当っているのでは?
それにしても、彼の前を通り過ぎて行った何千もの人たちだって
みんないろんな悩みや不安をかかえているはず。でも本当に彼に
比べれば、幸せそうでした。
さっささっさ歩けるのは、目的があるからです。
人間は目的や目標を失うとどこへ向かっていいのか分らなくなります。
だから、このゾンビ男のようにうろうろするけどどこへも行けないのです。
あっという間に私も目的地へ行く時間になったので、再び彼の前を通って
行きました。
本当は感情移入したせいか、彼の事が哀れになり、せめて笑顔でも
投げかけてあげようかと思ったけど、やはり彼の目を見た瞬間、凍りつき
無理!さっさと、通り過ぎてしまいました。
私は何一つしてあげられないけど、彼は救われることがあるんだろうか?
なんでこうなったかなんて、もはや考えられないんだろうなあ。
反省する心が少しでもあれば、救われるかもしれないけど
彼の心の中はもう真っ暗だから。
でも、へたに感情が残っていると、孤独や悲しみで自殺しそう。
でもその方がまだまし?
ああ!昨日は変な気持ちでした。