コンプレックスその５ 腕の長さ編

立川です。

シリーズで色んなコンプレックスについて考えてきましたが、
今回は腕の長さについて考えてみましょう

腕にコンプレックスを持っているひとは意外に多くいます

私自身も踊っていたころはその一人でした。

背も小さいのですが腕も短く、腕の長い人に比べるとどうしても
腕を動かした時にこじんまりとしてしまうのです

逆に腕がひょろりと長すぎて、それをコンプレックスに感じている人もいます。

確かにノースリーブの衣装から出ている腕がひょろりとしていると、
よほどブラッソ（腕や手の動き）を鍛練しないと腕の長さを持て余し悪目立ちしてしまいます

また、加齢により、二の腕の筋肉のハリがなくなり、
ぶらぶら動いてしまうということもありますね。
ですから年配の方は袖なしの衣装は避けた方がよいと思います

あるいは、スポーツをやっていてすごく筋肉がついていて女性らしくないという方もいます。
そんな方も袖は付いていたほうが無難でしょう

腕の短い人は踊り的には、ブラッソの動きにキレとスピードがあると、
それはメリットとなり、観客の目には心地よく写ります

衣装の袖のデザインとしては、ノースリーブの場合、肩が肩線よりずっと内側に入っている
アメリカンスリーブタイプのほうが腕は長く見えます


（肩のラインがかなり内側に入っています）


また、袖付きの場合は５分丈ぐらいにしておくとバランスがとりやすいです


(腕の短さがごまかしやすく、すっきり見えます）
フル丈で袖口にフリルが付いているタイプはフリルが長すぎると腕がもっと短く見えるので注意してくださいね


腕がひょろ長い人は踊り的には、腕を大きくのびのび広げ優雅でしなやかな動きが魅力を出せると思います。
（私などからみれば、めちゃめちゃ憧れです。)

衣装の袖のデザインとしては腕の長さを使いこなせていないうちは袖付きをお勧めします

７分丈～フル丈で袖口にやや大きめなフリルが付いていても良いでしょう。
ラッパスリーブも大人っぽくて素敵です

　
（袖口にフリルの付いた長袖やラッパスリーブは長い腕を生かしてくれます）


コンプレックスを克服するには２通り方法があると思います。
１つは上記のように、自分のコンプレックス部分を魅力に変えるコツを知って、魅力的な個性にしてしまう

２つ目は、コンプレックス部分にはそっとふたをして、別の自分の得意な部分にフォーカスし、
どんどんその部分を伸ばし、コンプレックス部分を目立たなくさせてしまう

あなたはどちらの方法がお好きですか？


最近テレビで見かける２０歳ぐらいの女性がいます。
手も脚もなく唯一使えるのは一つしかない足とその指だけ。

まともなのは首から上だけというどこからどうみてもコンプレックスだらけに見える女性です。

彼女の場合は自分の負の部分を露出することによって、
今まで色眼鏡で見ていた人たちの目が慣れ、だんだん普通に見えてくるという
人間の心理を知ったのかもしれません

そして、自分の唯一得意な声を使って、その部分を伸ばすことで、
多くの人々に共感とパワーを与えることを知ったのだと思います

そんな彼女をみていると、コンプレックスは大きな人間になるための
神様からのプレゼントなのかもしれないなって思います

感謝してコンプレックスをはしごにして上へ上へと登りつめて行きましょう



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