虚無僧の地下街を行く五日かな

2017年01月23日 | 俳句
数え日や句会に八度慣れぬまま

  昨年を振り返って年末に詠んだ句です。
  5月から句会参加を始めましたがまだまだ余裕がありません。
  

地下街に唱歌流れて年の暮

  28日の仕事納めの帰り道。ドトールに寄り道をしてからサンロードを歩いていると、
  「お正月」が流れてきました。年末らしい雰囲気を醸していました。


一夜明けさて年用意気合入れ

  29日からの年用意は例年通り、先ず年賀状でした。
  何とか年内に投函して、元旦は無理にしても3日配達はほぼセーフだったかな。


雑煮には高知土産の削り節

  正月の雑煮。娘が年末に高知を旅行し、美味しい鰹の削り節を土産にくれました。
  

御降や心の内も潤へり  ※獅子門新年句会提出
  
  3日の朝はしっとりと雨が降りました。年末年始が好天に恵まれ、
  空気が乾燥していたので心地よい雨でした。


火に掛けて味深まるや節料理

  お節が残り少なくなって、なくなる直前ぐらい。
  火を入れてまた一段と美味しく感じました。
  

四日まだ人の姿の疎らなり

  仕事始めの四日。通勤電車の中も名古屋駅前も人が少なかったですね。
  四日、五日、六日、七日とすべて季語というのが面白い♪


唇をルージュに染めて冬ざれて

  どうやら若い子の間では真っ赤な口紅というのが流行っているようです。
  年配の人には真似のできない流行りものです。


虚無僧の地下街を行く五日かな  ※笠松句会提出 5点句

  五日にはたまたまこんな人を地下街で見つけました。白い着物に編み笠。
  体の前には袋を提げ、手には尺八を持っての本格スタイルでした。
  この時代にどんな人?道楽かな?といろいろ想像してました。


やや少し日脚伸びたる心地かな

  退勤時の夕方五時がもう暗くなくなりました。
  「日脚伸ぶ」はなかなかいい季語ですが、この句はあんまり・・・。
  

街中の一角だけの枯野かな

  枯野の句は名句がいろいろありそうですが、ごく手近の枯野です。
  開発されている場所にも時々見捨てられたスポットがあります。


年立つや平成もあと二年とか

  新年早々、内閣からでしたか、ほぼ決まりのような発表がありました。
  宮内庁からはとても忙しい時期に更に行事を重ねるのムリ!と反論が。


鏡餅縦に横にと開きけり

  ビニールカバーに入った小さな鏡餅。苦労することなく切り終えました。
  ほんとは切ってはいけないんだなぁ・・・。割らないと!


ご褒美を貰ひて帰る初句会

背中より神のささやき初句会

  あまり何度も書くと嫌味ですが、喜びを句にしてみました。


そろりそろりうつすらつもる雪の朝  ※笠松句会提出 0点句

  14日、15日の週末、高蔵寺はうっすらと降った程度でしたが、
  鈴鹿、四日市から知多半島にかけてよく降ったようです。
  平仮名ばかりの面白さを狙ったのですが、全く選には入らず。
  幼稚な句と思われたのかなぁ・・・。  ではこれでは!

そろりそろりうつすらつもる雪の道


雪雲の奥日輪の見え隠れ

  16日の月曜日もまだ雪空でした。
  これ意外に佳句ではないでしょうか。「獅子吼」に送りましたが、
  どんな評価になるか、3月号を楽しみに待ってます。


寒の鯉悠々池を統ぶるごと  ※笠松句会提出 4点句

  今回の自選ナンバー2の句です。
  いつもの池です。名前は大久手池。ウーミン来てました。カップルで。
  口語では「統べる」、文語では「統ぶ」。
  句会では間違えて「・・・統べるごと」と投句し、宗匠に指摘を受けました。

2 コメント

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今日は三句 (けんと)
2017-01-24 22:29:53
俳句がいつも面白いわけではないですが、
最近は面白いと思うことがよくあります。

時々瞬間的、神がかり的に五七五が生まれる事も
たまにはありますが、そういう時は少なくて、
句になりそうな情景なり、場面なりを見つけて、
言葉を広い、使えそうな季語を歳時記で探します。
そんなこんなで五七五にまとめていきますが、
その後さらに推敲をして句を仕上げていきます。

まもなく俳句の世界では春になりますので
きりぎりすさんもこれを機会に歳時記春版を求めてみていかがですか?
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Unknown (きりぎりす)
2017-01-24 11:15:39
やはり数作れるのは才能の証しですね。ピカソも一日に4.4点作ったそうな。益々のご精進を。
冬の朝マウス取る手がかじかんで
久々のウーミンの名が懐かしく
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