私を離さないで 読了 by kazuo ishiguro

2008年06月23日 | 読書
読み進む中でどんな話かが分かってゆく。 推理小説と同じで種明かしをしてはいけない話でした。 かなり切ないお話で、辛い気持ちを味わいました。 作者はきわめて寡作の人で、作品数は少ない。 1982年以来、長編の小説では6作ぐらいしか書いていない。 他に映画の脚本も少し書いている。 日本生まれでイギリス育ちの人。ロンドン在住。英国籍。 89年に『日の名残り』でイギリス最高の文学賞ブッカー賞を受賞! . . . 本文を読む

わたしを離さないで byカズオ・イシグロ

2008年06月20日 | 読書
風変わりな物語を読んでいる。 臓器移植をするために生まれて来た人たちの話(らしい)。 同じ仲間だけの施設(ヘールシャム)で育ち、ある年齢で、外の世界に出る。 そこから先の人生は、どうやら「提供」が待っているらしい。 ちょうど半分ぐらいのところなので、 少しづつ謎が明かされてゆく・・・というよりも、推理小説ではないので、 子供達が少しづつ自分達の運命を知ってゆく過程が描かれてゆく。 (従って、まだ . . . 本文を読む

アッチッチ

2008年06月16日 | その他
久しぶりにというか、今までで一番痛いヤケドした。 先々週の成功に味をしめて、昨夜もマーボー豆腐に挑戦! 材料準備が出来て、油を大匙3杯ほど入れて、ひき肉を入れたところ、 解凍してなかったので、150グラムのカタマリが油に落下! 油が指に跳ね返り、左薬指直撃しました・・・。 アッチッチ、てもんじゃなくて、メチャ痛い! 水で冷やすがイターイ! 氷で冷やし、コップに氷水入れて突っ込みっぱなしにするが . . . 本文を読む

仲蔵狂乱 by松井今朝子

2008年06月15日 | 読書
実在の人物の面白い話でした。 難しい言葉も一杯出て来ますが、それも勉強になると言う感じで、 読みふけりました。 歌舞伎の世界にも少しだけ興味がわいてきました。 何かきっかけがあれば一度見てみたい。 歌舞伎役者の階級には、 下立役(稲荷町)-中通り(ちゅうどおり)-相中(あいちゅう)-名題(なだい)とあって、 世襲制の歌舞伎の世界で、稲荷町から名題に出世した役者は稀にしかないとか。 中村仲蔵は江戸 . . . 本文を読む

やさしいダンテ<神曲> by阿刀田高

2008年06月12日 | 読書
西洋の歴史を大雑把に見ると、 ギリシャ・ローマ文明を経て、キリスト教文明の世界が開け、 その後中世暗黒時代とイスラムの勃興となり、 1300年ごろを節目としてルネサンスと宗教改革の時代が始まる。 塩野七生さんの「ローマ人の物語」を少し前に読んで、 ローマ人のすごさをいろいろを教えてもらい、 西洋文明の原型を少しは理解できたと思った。 今回の「やさしいダンテ」も、 ルネサンスの先駆けとして名を留 . . . 本文を読む