つんつんとやがてつつつと小鳥来る

2018年11月21日 | 俳句
つんつんとやがてつつつと小鳥来る

  名大病院のドトールから中庭を眺めていると白い小鳥がやってきて、
  この句のような動きをしたのを、そのまま詠んだ。
  季語は「小鳥来る」で秋。 


落胆に身を沈めてや末枯れ虫

  暗い句だ。あまり語りたくない。
  季語は「末枯れ虫(すがれ虫)」。
  晩秋の季語だが、初冬でも良いとの事。
  

鰯雲解け千切れて綿となり ※解け(ほどけ)

  明け方の散歩の時間から鰯雲がきれいに出ていたが、
  会社に着くころには雲が切れて青空が広がった。
  季語は「鰯雲」で秋。

鰯雲青い空へと沈みけり
  という句も出来て迷ったが、
  「綿となり」の方を投句。


以下はこの日の句会で私の選んだ句。

  ころころと転がる声や小六月  (特選)

  ファミマってミスドって何明治節

  冬椿両の手をもて包みたし (先生)

  飛来して早くも浮寝鳥の貌 (先生)


2 コメント

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晩秋の悲しみ (健人)
2018-11-23 13:33:01
すっかり晩秋のもの悲しさに浸ってしまいましたね。でもメランコリーの世界に沈み込んでみると、意外に心は落ち着くもの。どうしようもない現実は取り巻いていても、自分だけの一人の世界は実は孤独とは違って豊饒の世界に通じているのではないでしょうか。

平成の過ぎ行く秋を惜しみけり
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Unknown (きりぎりす)
2018-11-23 08:02:29
秋の終わりは寂しくて、悲しくて…病院のドトール、孤独を一層感じさせて・・・すがれ虫、なんて悲しい…悲しみの向こうに友がいる。
友と飲み 熱る指先 凍みる風
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