かえだま 小森香折・作 そがまい・絵

2013年03月10日 | 読書
梅枝大和(うめがえやまと)は、小学校6年生。
法事の席でお茶を飲もうとしたとき、茶碗の中に見知らぬ男の顔を見た。
一気に飲みほすと意識が遠のき、気づけば明治時代にタイムスリップ!
ご先祖様の”勇二郎”と魂が入れ替わった大和は、
行く先々で、キツネの妖怪と対決したり、硯箱の精に出会ったりと、不思議な体験をする。
不思議でミステリアスな展開の中にユーモアがちりばめられたストーリー。


とまあ、うまくまとめてありますが、私の要約ではありません。
ネット上で本の紹介ページを見つけて、パクリました。すみません。
(話をまとめるのは大変だからね・・・。)


そがまいさんから、朝日小学生新聞の連載が終わり、
11月に単行本が出版されたという連絡をもらったのは、年末だったかと思います。
「図書館にリクエストしてもらうとうれしいな」というようなお話でした。

その後、ちょっとしばらくさぼっていましたが、
ジュンク堂、三省堂と探してみたところ、店頭にはなく取り寄せになるとの事。
初めて認識しましたが、大きな本屋さんでも児童図書のコーナーは狭いんですね。

取り寄せようかどうしようかと、ちょっと思案しましたが、
やっぱり春日井図書館に”蔵書リクエスト”をするのが一番の応援だと決めて、
リクエスト用紙に書き込んで提出したところ、
なんと!「すでにありますよ~!」との返事!
「今貸し出し中なので予約になりますが。」といわれ、
予約してから2週間かかりましたが、本が届くや読み始め、これが面白い! ほとんど一気読み!!


~~お話のいいところは省略です。~~

最初は頼りなかった主人公の大和君でしたが、ピンチの連続を切り抜けて、
徐々にしっかり者に変身し、最後は不思議なパワーの助けも借りて、見事に敵を倒します。
その後、無事に現代に戻ることもできたので、ハッピーエンドに胸をなでおろした次第です。

現代に帰ってからの大和君の述懐が、僕としてはタイムトラベル物の魅力だと思うのですが、
彼が明治時代で出会ったご先祖は、みんなもう亡くなった人々なのです。
何年か前に亡くなってあまり記憶のない祖母が、実は”勇二郎”の孫だったんです。
胸をかきむしられるような大和君の寂しさを、本を閉じる頃、読者も共有するんですね・・・。


先日の土曜日に「かえだま」を図書館に返却したのですが、
ブログに書く時に読み返したいと思い、「続けて借りたいのですが」と言ったところ、
「予約が入っていますので、また予約してください。」という返事が返ってきました。
そがまいさん、この本、人気ありますよ!!

2 コメント

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出来ることなら (yykic)
2013-03-13 11:35:10
扶桑の図書館には残念ながらありませんでした。「かえだま」、興味深い題名です。今の自分が変わらないのなら
タイムマシンで過去に戻り、やり直したいこともいろいろあるんですがね。
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タイムマシンで・・・ (naka735)
2013-03-13 17:10:19
ではお気が向いたらぜひ扶桑図書館に購入リクエストを。
春日井は結構手軽にリクエストできるようで、
家内の姉はその手でおニューを一番に読んでいらしゃいます。
汚い本読みたくないモンね、とか言ってね。

タイムマシンで過去に戻っても、たいてい年は変わらないんですね。
yykicさんお場合は、やり直したいことはきっと若くないとダメなんでしょうね・・・。

今回の「かえだま」では、
ご先祖の「勇二郎」のカラダに「大和少年」の魂が乗り移るという設定でした。
で、現代の大和のカラダには、入替りで勇二郎の魂が来ていたのですが、
ほとんど病気状態だったようです・・・。

そういえば、大和のお母さんもすごいキャラでした。
だんだん真剣に読みたくなったでしょう??
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