コロナウイルス、やっかいな状態が続いていますね。
地方にいながら、東京の感染者数が気になる毎日です。
あいかわらずいろいろな集まりなど行いづらいですね。
皆さん、充分に気をつけて、これから夏本番に向いましょう。
質草をもらひうけたる夏の月
シーシュポスの末裔われら夏旺ん
雲の峰湿り気のある本捲る
まくなぎの群れてソーシャルディスタンス
灰色に臭ふ生コン遠き雷
炎昼を掘ればガス管水道管
滅びゆくものの哀しみ冷奴
肩組んだだけの友情誘蛾灯
塩噴いて工事現場の日焼け顔
半夏雨早やも灯の消ゆ歯科医院
人も街もどこか傷んで六月尽
夏の夜機体見上げて「あ」と発す
鼻腔入る団扇の煙り歯の疼く
白シャツが群れる尻尾を光らせて
炎天やしっかり着込む作業服
真炎天剥がすは少し地球の皮
大地掘り埋めまた削る玉の汗
また壊れゆく七月のアスファルト
音絶えて夜風に汗のヘルメット
疫癘の地球見おろす梅雨の月
学び舎に出会ひし名著蔦青し
梅雨曇全読してから表紙見る
雷鳴や生きるを競う天地人
全世界崩壊魔力褥暑哉
手探りで動き出す街本に黴
一冊の奈落に沈む熱帯夜
更地なる記憶の茫々朧なる
チームみな無言で歩む夜の秋
夕凪のビルが向こうに「ペスト」読む
沖縄忌夜間飛行の灯の低く
半夏生赤信号の放つ闇
短夜や彼方にカミュの救急車
方形に空切り取って夏期講座
またも読むカミュウのペスト梅雨の間
感染者一千万超梅雨の月
蝙蝠が不条理の世を飛び回る
ガリバーの踏みゆく積木夕焼ける
梅雨あがる気配カミユを読み急ぐ
選句数6句(うち特選1句)
締切 7月7日(火)24時
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★当番は宙虫です(選句送付先メルアド)
★★
俳句「麦の会」ブログ移転しました。
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