インターネット小麦句会(11月分)
おひとり一句を『麦』句会報に掲載しています。
11月分は以下のとおりです。
出稼ぎの宿に届きし里の柿 アゼリア
芒原揺れて地球の呼気吸気 餡子
朝飯は新米ですと木賃宿 泉
稜線のあけぼの葱の根を洗う あちゃこ
秋晴れを知らず眠れる穴の中 仙翁
落葉の村で根を張るものとなる 宙虫
ふた葉より育て上ぐるも渋柿(しぶ)に候ふ 瞳人
大根の辛みこよなし走り蕎麦 アネモネ
顔面にぷふぁっと蜘蛛の残り罠 敏
黄落やレンズに手繰る旅の空 珠子
素泊まりの旅館持ち込む月あかり 藤三彩
木枯の故郷に帰る術のなし 道人
減りしもの残る今年と吊るし柿 多実生
べろりんと塩舐る牛小六月 春生
些かも傷めぬやうに蓮根掘る 幹夫
根の国へ片手かざして日向ぼこ ルカ
火事もらう磨かぬ鏡裏文字か 吾郎
楠の根に躓いて落葉踏む 瑠璃
根を張れば冬の蛹を固定する ちせい
本館に続く回廊鰯雲 まきえっと
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