凍空やどこも無人の駐車場
お米より甘藷懐かし世代かな
秋惜しむルマルデュペイと旅をする
木箱入り公衆電話冬構え
熟柿落ちピンク電話のダイヤル音
湯の里のよろず屋継ぐ日小春空
冬の谷間抜け来て長し九十九折り
秋深し猿の遠音の峠道
捨てられし電話番号冬の雷
勧め上手つい焼き芋も買い足して
炊き上がる海老芋仕上げに柚子を和え
迷い来て湯の香に消ゆる冬の蝶
豊作の並ぶ店先山眠る
湯と酒と往時を偲び忘年会
雪便り駒子の湯てふ湯を知らず
鳥を撃つ音か一村冬に入る
温泉に神の立ち寄る神無月
米ぬかや干物が並び小六月
店頭に積んで米ぬか・今年米
山間の湯屋にくつろぎ冬ぬくし
旅愁ひとつ残る紅葉の影ふたつ
にびいろの空へ湯けむり日短か
露天の湯山茶花の降る川飛沫
温泉の水車は命冬ぬくし
雪女郎寄るかも知れぬなんでも屋
秋深し深山幽谷家二軒
温泉煙の絡みて冬の雲一朶
柚子の実の浮かぶ温泉深き渓
泣くも笑うものっぺらな村甘藷掘る
古新聞軍手がくるむ十三里
米野菜買い込み湯治宿の冬
新蕎麦粉買いに立ち寄り長話
温泉に入り炉辺で山の幸
祠めく電話ボックス暮早し
★★★
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投句一覧です。
★選句要領
★選句数
6句選(うち特選1)
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★締切
12月7日(木)24時
★当番(投句先メルアド)
nakamusi5011naka@kme.biglobe.ne.jp
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