小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第429回小麦句会投句一覧(5月22日選句締切)

2020年05月16日 20時15分20秒 | 15日句会

こんばんは。一歩の外に出ない日も増えて来たので、毎朝テレビ体操を始めました。

兼題:葉
渋でよし木ぶり臆せぬ柿若葉   
ままごとの三権分立若葉風  
ねぎらいの言葉に汗の笑顔かな
夏落葉静まり返る箒立て 
大学の艇庫閉ざして青葉騒  
葉桜となりて安らかなるそよぎ   
遠山の透き通りたる柿若葉     
人気無き小公園や夏落葉  
優曇華や葉山苫屋は薬研堂 
合言葉忘れてしまふ麦の秋 
父を呼ぶ氷菓とけだす針葉樹林 
葉桜の中の葉桜深息す 
ことの葉のゆたかにかなし傘雨の忌 
山鳩の今朝の調律若葉風  
若葉風手からはみ出るハンバーグ  
気が付けば青葉の上に朴の花 
客を待つ若葉の下の人力車 
青葉風藍の暖簾のひるがえる  
花は葉に断捨離出来ぬ母の文     
豚ミンチ麻婆豆腐に柿若葉    
青葉時雨また鳥の声一雫       

テーマ:合わない
コロナ禍や粽にそへる老婆心  
さみだるる気性合はずの夫婦かな 
サンダルをぷかぷか履いて逢いにゆく 
ジャストミート出来ぬは初夏のヘボゴルフ 
ずれている阿吽の呼吸薄暑光  
一瞬のピントが合わぬ花火かな
家計簿に不明の支出豆の飯  
噛み合わぬ話蜥蜴の尻尾斬り 
若鮎や合わなくなった釣りズボン 
身の丈に簾売れ出す2桁のみ 
青葉闇転職サイト賑わえり 
ウイルスと苦闘の医師や雲の峰 
窓越しの恋は猫にも月おぼろ  
袖丈の違う立夏の寝間着替え 
読まぬまま返却の本夏落葉
品書の先付八寸青楓 
不意打ちの蚊は心情に合わぬもの 
母の日の宅配楽天市場から  
迷い来て山猿夏の都会の灯 
木苺や画面の貌はすれ違ふ 
立葵母の時間で母が呼ぶ   

雑詠
蟇見上ぐ儂の目の皺具網忌避 
筍に蘞み汚染土山積みに 
緑濃き密なる宴亀鼈  
幼年のおぼろ束ねて桐の花  
どさくに紛れて夏の来ておりぬ 
母の日や母の母にも母がいる  
二種類の金時豆や明易し
道に人無く列なして咲く躑躅 
定植の苗にトマトの香のかすか 
昼火事にねぐらを無くすつばくらめ  
大衆を番号にして夏来る 
まくなぎに好かれてすぐにきらわれて
蛇の衣出口入り口突破口  
散歩道突然消えたサクランボ 
根こそぎてもなほ毒だみの蔓からみけり 
薫風や清(きよ)肺炎の鬼哭聞く  
夏服や祖父母は派手な色が好き 
遠青嶺母郷はとこしえに異郷 
まばたきの間にほうたるを見失ふ 
ビル街の西日に抱く不信感   
この恋はオートロックや鳥雲に 

★選句要領
 
★選句数
6句選(うち特選1)
選外のコメントも受け付けます。
 
★締切
5月22日(金)24時
 
★当番はまきえっとです(投句先メールアドレス)
makietto@nifty.com



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