小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第390回小麦句会投句一覧(9月22日選句締切)

2018年09月16日 15時33分43秒 | 15日句会
こんにちは。
お待たせいたしました。
 
兼題:来
虚報癖透け来る紙面梨を剥く 
曼珠沙華来客のなき一軒家  
来々軒の「来」を探して台風あと    
宿命と言えど襲来台風禍  
秋霖は出来損ないの我にも降る  
野分来てタンカー突つ込む波浮港  
秋虹やかの寅さんの還り来る  
芒野や風来坊の仕込み杖  
膝に来る夏痩せの猫濁暑なり
来し方の秋の日暮となりにけり        
雁来紅煙しづかに登り窯   
来来軒穂先秋さ本家イライラ 
来ぬ人を待つ秋冷の銀の鈴 
炉火恋し昔ながらの来々軒  
秋簾女将の影の行き来して 
雁来紅やアイヌの名持つ川の淵  
来てしまふ秋の蝶にも葉は眩し    
雁渡し時差ある地より訃報来る  
花野来て花野へ帰る考と妣   
小鳥来るエンドロールに拭く涙 
 
テーマ:食べ物
源流のたどり着く海秋刀魚焼く  
この世去る前の口には走り蕎麦  
デカンショを語り唄いし芋の秋  
秋雨や馬尻を充たす外来魚   
ドーナツと隣り合わせのおでん秋
みちのくの訛りにも慣れ衣被 
菊膾小鉢「もってのほか」という  
肩の凝る話転がる衣被  
秋風にピザを頬張る被災の子  
今日の菊わさびにしやう油にごらせて   
趣味でしょと搗栗残らぬひと口分 
周囲にはオクラ置かれるカレーかな  
秋刀魚食う暴走族は喧しき  
新蕎麦や捨てし家業のあぢ啜る 
星涼し父に貰いしチョコレート  
大秋刀魚拝む南無顔満載だ 
白桃や顎に蜜を滴らせ 
被災地に秋刀魚届けるボランティア  
来々軒の餃子が浮かぶ秋夕焼け       
朗報は今年秋刀魚の当たり年  
 
雑詠
シベリウス自転車を漕ぐ秋はじめ
二百二十日古新聞を一括り  
ひとの感触ないてのひらの赤とんぼ      
鰯雲果てる所に幸ありや  
何入れよ九月の深きスープ鍋  
角番の相撲大関その心中  
菊正のコツプ半分志ん生忌 
警邏棒ついて愁思の衛士ふたり   
秋の川釣り糸だけが捨てられて    
小鳥来る海を見下ろす文学館  
新しき自転車を買ふ夜学の子 
虫の音の子守唄なる野良寝かな  
田の色を選りて群れなす赤とんぼ  
母の目が栗を数える栗ご飯  
満月や頬骨高き鬼瓦  
名画座の跡地に鳴いて月鈴子  
明後日にわかれ告げたる柘榴かな    
門灯を消し虫たちに返す闇  
良血の出番は秋の新馬戦 
檸檬田はニヒルある日に破談洩れ 
 
★選句要領
 
★選句数
6句選(うち特選1)
選外のコメントも受け付けます。
 
★締切
9月22日(土)24時
 
★当番(投句先メルアド)
makietto@nifty.com
 
↓選句前に再度確認しましょう。
☆カテゴリーにある小麦句会への参加方法をクリック☆よくお読みください。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿