小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第471回小麦句会投句一覧(2月22日選句締切)

2022年02月16日 20時19分21秒 | 15日句会

2月15日に北陸地方で春一番。
今年の冬は寒い寒いと背中を丸めていて春なんてまだまだと思っていたら。
天気が良いのでお昼に外に出たら、目鼻がムズムズしてきました。

兼題:返
返球の逸れたる先や初桜  
春一番返事はイエスのプロポーズ 
返し坂凍土古道と翳し絵か 
返し縫いがほつれる予感春の雪  
パンケーキ返して二分春になる  
返信を惑ふ余寒の街にをり 
田遊の地べた掘つたり返したり   
玉頭に駒音一歩冴返る        
返信にコロナと春の雪のこと 
改札機に切符かしゃりと冴返る    
カナリアの返す挨拶春きざす    
紐を解き今日を返却涅槃西風  
返事待つ間の昂りや春の月   
寝返り打ちこの世に独り春の雪   
返照の夕日乱れる冬の湖      
反り返る聖書の頁ヒアシンス 
猫の恋返さぬままの文庫本    
裏返るままの靴下合格す  
過ぎにける返却期間鳥帰る  
初花やもう返せない本二冊 
三十五年続く返済冴返る     
返却日延ばされて居る春寒し    

テーマ:高い
てっぺんの積木三角春兆す    
春の山高い高いと子を揚げて 
日脚伸ぶ全部が同じようなビル  
ぶらんこの空を離れてゆくふたり  
ロフテッド軌道恋にも春立つ日  
球音の空へ消え行く二月尽   
競り勝った志功の版画余寒くる  
スノボーに皆の夢載せ空を舞ふ    
見下ろせば君は黒点鳥雲に  
高き枝に鳩が来て居る春の川    
スキーヤー勝利をつかむ大ジャンプ 
三高が理想の相手昭和の春   
山頂の一本松や鷹に雪      
人はみな高みを目指し卒業す    
誓子忌の空と宇宙の境界線 
大志へと駆け上る坂木の芽風  
昼月に触れんばかりに凧    
直立のボーイソプラノ冴返る
廃業の湯屋の煙突春の雪   
白銀の宙へ飛翔や歩夢の金   
非のない妃高い相方ひいなの日 
氷上の男神は高みへ高みへと    

雑詠
かくし包丁入れ祖母に煮る春大根   
散り散りに歓声駆ける雪の壁  
ハンガーの色は問わない鴉の巣  
間止みなく降りつ溶けゆく窓の雪   
寄り添うか暗い俺らと買う橇よ 
参道に踏まれし冬の蝸牛      
山茱萸やつかずはなれずきのふけふ 
春迎ふ升一合と掛け蕎麦で   
神さびや無色無音の夜の雪  
身上は山国暮し目刺し焼く    
雛飾る魔法のように機嫌良く   
石鹸玉不安の如き丸さかな    
雪混り雨となりけり春の山 
染め髪と体格同じ梅ふふむ     
パエリアにしよう二月の街角ピアノ  
多喜二の忌コロナに揺れる資本主義 
冬ぼたん上野の山を目覚めさす 
冬蝶と初蝶の間畑を打つ   
逃亡のをとことをりぬ雨水かな 
風船やこんなところで渡されて   
目鼻口流れて春の雪だるま  
料峭やグラスを弾く泡の音  

★選句要領

★選句数
6句選(うち特選1)
選外のコメントも受け付けます。

★締切
2月22日(火)24時

★当番はまきえっとです(投句先メールアドレス)
makietto@nifty.com



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