小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

麦「句会報」への掲載(2020年8月分)

2020年09月02日 22時02分34秒 | 俳句雑誌「麦」

インターネット小麦句会(八月分)

月に二度のネット句会。気楽にお立ち寄りください。

http://blog.goo.ne.jp/nakadayo2018

窓あけて西日を掬ふ銀の匙       幹夫

ひと味の氷菓ひと日の無事終わる    藤三彩

列島を刻む方眼終戦日         あちゃこ

これよりは明り落として帰省バス    アネモネ

逝く夏の茶房の椅子の背の孤独     餡子

砂山に欠けゆく夕日夏終る       道人

サイフォンの音ぽこぽこと梅雨明ける  めたもん

眼薬の逸れては頬に長崎忌       敏

小鳥来る弓道場の昼休み        春生

粗塩のとろけ加減に焼鰯        瞳人

銀の壺なぞれば処暑のきて座る     楊子

逢えぬ日の窓の明るさ梅雨明ける    珠子

悲しみの眼で夕凪をすくう匙      宙虫

眼の進化付き合えあきつ監視の目    吾郎

新涼や越後の女唎酒師         ルカ

新走をとこの愚痴を聞きながら     卯平

通夜の帰途オンザロックのカウンター  仙翁

炎天や眼中にない馬が勝ち       泉

眼鏡杖柩に納め鰯雲          アゼリア

賑わいは遥か彼方に堪える夏      多実生

心眼や秋の大暑と同居する       ちせい

初秋の玩具の街に住まひけり      メイ

照明を落とす店内日の盛り       まきえっと



最新の画像もっと見る

コメントを投稿