つづき
満タンのガソリン春を駆け抜ける まきえっと
○(餡子)ゴールデンウイークを、車で移動の方達のニュースが連日映されます。それでも、若い頃は、満タンにして出かけましたが、今は自宅近くで十分になりました。
〇(珠子)さて今日はどこまで走るのでしょう。バイクかもしれません。
◯ (アゼリア)ガソリンを満タンにして、春を満喫したらと考えただけで楽しくなります。
◯(道人)目的もなく只管駆け抜ける「春」は青春に繋がる。
〇(ちせい)「春を駆け抜ける」がいいですね。
セルフレジ通せば浅蜊潮を吹く 楊子
○(泉)何となくユーモラスな俳句だと思います。
○(藤三彩)長く並ぶのがいやなので時々セルフレジを使う。ポイントちゃんとに付くかな
○(アネモネ)この状況俳味たっぷり。浅蜊に人格があるような(笑)
○(仙翁)実体験でしょうかね。面白いですね。
〇(めたもん)セルフレジに浅蜊もびっくり。時代が変わっても変われないものの哀しさがユーモラスに。
○(宙虫)スーパーにある商品のなかにあって、浅蜊は生きているぞと意志表示。
(選外)(道人)意味は無い句だが、そのナンセンスさが魅力。
芍薬を眺めて濃き茶飲みにけり ちせい
楠若葉海風強き跨線橋 春生
〇(めたもん)一見して漢字が多く、硬質な感じ受ける句。その中で「楠若葉」が一層柔らかく感じます。
◯ (アゼリア) 景がよく見えます。
夏草や此処は地獄の一丁目 卯平
○(幹夫)鬱蒼と茂る夏草が詠まれている。
廃業の頭を過ぎるみどりの日 アゼリア
〇(ちせい)5月病という用語がふと頭をよぎりました。
◯(道人)最も勢いのある時期と「廃業」の取合せが
すじ雲のほぐるる速さ抱卵期 珠子
◎(楊子)取り合わせに意表をつかれました。「ほぐるる」と「抱」ということばはやわらかいつながりをもっています。
〇(カンナ)取り合わせに独自性がある面白い句だと思います。
◎(あき子)すじ雲の空が速く変化していくなかでの抱卵期は、生の営みの尊厳を現わしているようです。
○(アネモネ)抱卵期との取り合わせにびっくりです。
〇(春生)抱卵期には夢がいっぱいですね。
〇(まきえっと)抱卵期への展開が驚きです。
〇(めたもん)上五、中七の詠みが魅力。時の流れを感じさせる季語もいいと思います。
○(あちゃこ)取り合わせの意外性。抱卵期という季語は使ったことがないのですが、なかなか意味深です。すじ雲は秋の雲ではあるようですが。
○(宙虫)「すじ雲」と「抱卵期」、季語をどちらにとらえるかで迷うが。春または秋の抱卵期をそれぞれ考えた。
ぼうたんの高貴な恥じらい花言葉 藤三彩
○(仙翁)高貴な恥じらい、面白いですね。
白つつじ小さき鳥の容して 仙翁
〇(楊子)そういえば白い文鳥のようですね。小さな気づきにはっとしました。
○(幹夫)作者の優しさが感じられる。
〇(あき子)「容」は中身や重みまでを連想させます。
辻に立つ女性候補や躑躅燃ゆ 幹夫
○(藤三彩)衆議院の3つの補欠選挙は保守が選ばれず。改革の一歩になるのか?
○(卯平)結果として躑躅燃えましたね。
◎(餡子)今回の補欠選挙も、女性が台頭しました。躑躅、燃ゆに力強さを感じます。
〇(あき子)躑躅の画数の多さが活きています。当選しても燃えていてほしい。
○(アネモネ)多分新人でしょう。女性候補の気の入れ方が伝わって来ます。
◎(春生)季語「躑躅燃ゆ」が候補者の熱気を表わしています。
惑星の心音さくさく咲く芍薬 宙虫
◎(藤三彩)さくさくと咲くの畳語が楽しい。ホルストの組曲「惑星」のティンパニーが打ち鳴らされる
〇(カンナ)取り合わせが良いと思います。
◎(まきえっと)結構乱れた心音なのではないでしょうか?芍薬と合っていると思います。
一生は一日(ひとひ)と思う沙羅の花 カンナ
○(幹夫)祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。ですね!春の夜の夢のごとし。
〇(あき子)素直なつぶやきに共感。沙羅の花のはかなさ美しさが心に沁みます。
○(あちゃこ)沙羅の花の趣きを詠まれたのでしょう。6月頃に咲くかと思っていましたが、咲いているのでしょうか。季節に置いてきぼりの感じです。
◯(道人)類想感に満ちているが、心底上五中七に納得。
○(宙虫)すんなりと気持ちが伝わる。
つつじ咲く小型車目立つ大通り 泉
○(アネモネ)円高の省エネ対策!
〇(めたもん)年金生活者が増えているせいか小型車が多くなりました。何気なく詠んでいるようですが、説得力と魅力が句にあります。
杖預けセルフの給油青田風 あき子
〇(楊子)セルフ給油には杖は邪魔ですね。青田風ですから、まだまだ元気な杖です。
◎(卯平)この杖、怪我をしての杖か、それとも老人の杖か、ここでは前者の景だろう。青田風が程よい。
◎(カンナ)僅か十七音で人物も情景も描いた上手い句だと思います。
○(餡子)杖をついている方の運転、大変ですね。給油となると更に大変。それもセルフで。お気を付けて!
〇(春生)爽やかですね。今からどこへ出発するのでしょう。
◯ (アゼリア) 自立心旺盛で見習いたいです。
見えぬもの見つめる瞳花楓 あちゃこ
◎ (アゼリア)星の王子様の名言ーいちばん大切なことは目に見えないを思い出しました。
人も樹も何かに追われ夏来る 餡子
〇(珠子)人はいつも何かに追われていますが、樹よあなたも?!生まれた場を動けない樹は、ひたすらその場で対処してゆかねばなりません。
〇(まきえっと)時間にゆとりがあるはずなのに、毎日追われている感じがします。
◯ (アゼリア)本当にあっというまに今年も三分の一が終わってしまいました。
○(あちゃこ)確かに。焦燥感に共感です。何かは身の内にあるのかもしれませんが。
何もかも五月の風にこころ晴れ 瞳人
○(アネモネ)ほんと五月の風は気持ちがいい。
〇(春生)憂いをすべてを追い払い去るようなすがすがしさが感じられる句です。
〇(まきえっと)五月の晴れた空を見ると、こんな感じがします。
〇(ちせい)聖母月だからなのかもしれません。
人疲れ躑躅疲れの夜の黙 道人
〇(楊子)桜と違って目に鮮やかすぎる躑躅は疲れることもあるでしょう。お疲れ様ですね。
◎(幹夫)美しかった躑躅が萎んだ頃は毎年残念だと思う。人に疲れて躑躅も疲れて・・・か。共感です。
〇(カンナ)動詞がない上手い句だと思います。
◎(宙虫)窒息しそうなところまで書き込んだ。躑躅の頃の空気感がそのまま。
今月の写真・・・周辺で見かけた景色三枚。季節が半月ほど早く進んでいる感じ。結果発表時で既に枇杷の実が黄色くなっている。
それでは次回告知までお待ちください。
広島市内はゴールデンウイーク中にある、フラワーフェスティバルというお祭りで、大変な人出でした。幸い晴天続きで、盛況でした。毎年、同じ内容なのですが、参加する皆さん、見物する人たち、五月だなと実感します。