小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第539回小麦句会投句一覧(12月22日選句締切)

2024年12月16日 21時30分34秒 | 小麦句会への参加方法
日の出ている時間が短かいと忙しいですね。
油断をしているとライトを付けないといけない自転車。
日脚伸ぶが待ち遠しいです。


兼題:走
狐火消え密偵おまさ闇走る  
ガリバーの靴セールスの街師走 
あれこれそれここそこあそこ師走かな  
ドジャースで打って走って天狼星 
家系図の最終走者冬木の実   
後ろから大波が来る師走かな  
奔放な竹の走り根冬ぬくし   
病む友を支えて歩む街師走 
荒れ庭の落葉道走る野良猫      
雪国向け走る車や逃避行  
鷹狩の犬と雑兵突つ走る 
街師走マスクのままの顔認証  
小春日を刻む伴走の赤き紐     
信号機唄う師走の通りゃんせ  
直走る橇の音下手な嘘をつく  
乗れ各位走れ彼氏は行く枯野 
貼り紙に猫の愛称街師走  
賃走のメーター倒す街師走    
辻立ちのアコーディオンの音師走
走り根をじつと見つめて冬ざるる   
走り根に躓き出逢う冬蒲公英     


テーマ:日の出をみるとしたらどんな場所?
アトリエの埃の密度初日影  
北風を背に受け父の肩車  
クリスマス港人並み済ます陸 
初日の出待つ半島の被災の地 
ナース室の窓いっぱいに初日差す  
跨線橋日の出と共に声増えて      
歳旦祭済めば日の出の産土神社    
砕け散る犬吠埼の冬の音
柵のなき貴賓の墓や初日の出    
三寒の山は日の出の旅湯かな 
四方山の頂き光る冬の朝       
朱鷺色の夜明け砂丘に冴る影  
初日の出高層ビルの隙間から  
想い出の東京タワー初日の出       
鶴の鳴く沼に三途の朝が来る   
冬はつとめて屋根裏の狐窓  
初日の出世界を回る豪華船
灯台のその天辺に初日待つ   
頭だけ浮かぶ湯の花冬の波 
呑み鉄の窓は日の出やさめ心地   
白息や常の屋根より常の暾     


雑詠
落ちまいと枝にしがみつ吾は枯葉    
空気抜け冬満月の定位置に  
しんしんと浸る寒さや閨の酒 
スケジュール表に○×師走かな
デモ隊は凍て夜も予定歯痛も出 
とくほどに万両赤くする誤解 
井戸端に隠れ居たるや冬小菊  
国境のスタバの人魚山眠る 
十二月八日バチッと静電気  
小春日や私と動く影を追ひ     
水鳥のついいと予定ドタキャンす  
雪虫や津波の海の見える丘  
デパ地下に買ふ下北の寒しじみ   
全国に届くおせちの宅配便 
頂上へ冬青草の密林へ  
年送るネシーワルツ目を閉じて   
白息をかけられ目覚むる眼鏡かな  
反戦のストリートギター枯葉降る  
不等辺三角形を銀杏散る
防犯カメラの死角蠢く寒ガラス    
眠る子の五体を包む聖夜の灯 




★選句要領
選句数6句(うち特選1句)
締切 12月22日(日)24時
選句コメントをつけて送ってください。
選外のものでもコメントしたい句がありましたら、コメントを受け付けています。




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