小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第409回小麦句会投句一覧(7月22日選句締切) 再

2019年07月16日 21時02分53秒 | 15日句会

こんばんは。

使える季語に限りがある毎日です。

兼題:半
四半分の三分の一のメロンかな  
訥々と語る半生送り梅雨  
半夏生埴輪に易き臍の穴   
半袖をまくりバナナの叩売り  
絶筆の半身の馬遠き雷  
夏月や半分残すアップルテイ 
長梅雨や白鵬敗るもう半分 
七月の姉の回転二回半  
かまきりの子たちの夢に夜半の雨   
五時過ぎて鯵は半値や主婦集い
暗がりに浮かぶ白壁半夏雨 
バカなのか裸身紳士ら彼の半ば
ポケットに映画の半券梅雨滂沱
四半分に線香を折る盂蘭盆会
半分は作り話やところてん  
大半は酸欠自覚富士登山  
月鈴子やつれる恋の半音階  
西日差す古き下宿の四畳半 
半分の炭酸水を信じます    
お喋りに半分溶けるかき氷  
 
テーマ:乗り物に関すること
ケーブルカー濃霧の上の千畳敷  
トラックの荷台にトマト鴉鳴く   
ヨット航く湖底に零戦志士の靴 
急流に夏を捉える棹捌き 
駅弁を作るロボット明け易し
越南のバイク洪水明易し 
夏草やお客のいない縄電車
河童忌や誘われ墜ちるステルス機 
泣かんでと箕輪桑の実都電かな
荒梅雨をかいくぐり来し救急車
最終の灯り涼しく総武線
自転車の灯にしぶく雨星祭
七色のホワイトノイズ夜半の夏 
水引の赤い点々負けず嫌い
青嵐や荷台に並ぶ牛の耳 
電車過ぐ魔法にかかる梅雨茸
白南風やたった一人の観覧車
浮き桟橋を体が覚えている西日
立葵廃線の危機乗り越えて
六月の路面電車の音の中  
 
雑詠
あめんぼの水面せましとゐるゐるゐる
電柱に猫探す紙夏の
夏山に足搔き掻き分くけもの道
ネックレス笑顔で値切る夜店かな
短夜や一字を敲く一行詩
フェデラーの滴る胸毛夏つばめ
可笑しさや昼寝兼ねる日優し顔
夏衣まといて海女の日曜日 
古民家にカードリーダー梅雨晴間  
黒ビール逝ってから聞く立志伝  
プレハブを載する列車や夏の果 
讃美歌の歌が聞こえる大雪渓
寺町で目覚め水音酔芙蓉   
夏草や抜けば大地のでかい穴  
ラムネ飲むおどけ目玉のピエロかな 
青梅雨やことは次第に複雑に  
短夜のホラー映画のエンディング     
朝顔の遠い記憶に釣瓶井戸 
脳トレの後の筋トレ雲の峰   
梅雨空の歴史となりしザ・ビートルズ 
 
★選句要領
 
★選句数
6句選(うち特選1)
選外のコメントも受け付けます。
 
★締切
7月22日(月)24時
 
★当番はまきえっとです(投句先メールアドレス)
makietto@nifty.com


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