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『坊主(ぼうず)憎(にく)けりゃ袈裟(けさ)まで憎い』
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ある人や物を憎むと、それに関係ある全てのものも憎く思われるということ。
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反:●痘痕も靨(えくぼ)
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<松下幸之助一日一話> PHP研究所編
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国を愛する
わが国は戦後、相当立派な成長発展を遂げてきましたが、不思議に愛国心という言葉がお互いの口から出ません。ときたま出ても、あまり歓迎されない状態です。愛国心というものは、国を愛するあまりに他の国と戦いをすることになるという人もあります。しかし決してそうではないと思います。国を愛すれば愛するほど、隣人と仲よくしていこう、友好を結んでいこう、ということになるだろうと思うのです。お互いが自分を愛するように国を愛し、隣人を愛す、そうすることによってそこに自分の幸せも築かれていくと思うのです。そのような姿をお互いに盛りあげていくことが、国民としての大きな使命ではないでしょうか。