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『真綿(まわた)で首(くび)を締(し)める』
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真綿は細く柔らかいが切れ難(にく)いところから、遠回しにじわじわと責めたり痛め付けたりすること。
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<松下幸之助一日一話> PHP研究所編
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公憤を持つ
指導者たる者、いたずらに私の感情で腹を立てるということは好ましくない。しかし指導者としての公の立場において、何が正しいかを考えた上で、これは許せないということに対しては大いなる怒りを持たなくてはいけない。だから、一国の首相は首相としての怒りを持たなくてはならないし、会社の社長は社長としての怒りを持たなくては、ほんとうに力強い経営はできないと言ってもいい。まして昨今のように日本といわず世界といわず、難局に直面し、むずかしい問題が山積している折には、指導者はすべからく私情にかられず、公のための怒りをもって事にあたることが肝要であると思う。