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『味噌(みそ)を付ける』
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1.失敗する。しくじる。巧く行かなくなる。 類:●けちが付く 例:「あいつが味噌を付けた」2.面目(めんぼく)を失う。醜態(しゅうたい)を曝(さら)す。 例:「1つの失言が演説に味噌を付けた」 ★火傷(やけど)には味噌を付けると効(き)くという俗信があったことによる。味噌を塗っている者は、うっかり火傷した(=失敗した)者であるということから。
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<松下幸之助一日一話> PHP研究所編
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大阪城築造の秘訣
豊臣秀吉は、あの豪壮華麗な大阪城を、わずか1年半で築造したというが、どうしてそんなことができたのか今日なお不思議に思われる。しかしその大きな原因の一つは、築造に当たって彼は「功ある者には莫大な恩賞を与えるぞ」と約束した。そのかわり「過怠ある者は牢に入れるだけでなく、容赦なく首を斬ってしまうぞ」と宣言した。首を斬られてはかなわんから、みんな必死になって働くが、その上に莫大な恩賞が約束されているから、より一層はげみがつく。そこにあの大阪城築造の秘訣があったとも言えよう。“信賞必罰”は、昔も今も、人間の存在する限り必要なものであり、永遠の真理を喝破した貴重な教えではなかろうか。