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『三(み)つ子(ご)の魂(たましい)百(ひゃく)まで』
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幼少時代の性格や性質は、年を取っても変わらないものだ。
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類:●三つ子の根性八十まで●雀百まで踊り忘れず●持った病は治らぬ
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用例:滑・浮世風呂「(・・・調査中))」 ★「三つ子」は数え年なので、実年齢に換算すれば平均1歳半のこと。
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<松下幸之助一日一話> PHP研究所編
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誠意あればこそ
先般、部品の一つに不良のある商品をお得意さんにお送りしてしまったときに、その方が厳重に注意しなければ、ということで会社に出向いてこられたことがあった。しかし、実際に会社へ来てみると、社員の人びとが一心に仕事に打ち込んでいる姿を見て、憤慨もせず、かえって信用を深めて帰られた、という話を聞いた。このことから私は、誠実かつ熱心に日々の仕事に力強く取り組むということが、いかに大きな力を持っているかということを、つくづく感じさせられた。そういう態度というものは、見る人の心に何物かを与えるばかりでなく、仕事そのものの成果をより高める原動力にもなると思うのである。