YOSHIの果てしない旅(人々との出会い、そして別れ)

ソ連、西欧列車の旅、英国滞在、欧州横断ヒッチ、イスラエルのキブツ生活、シルクロード、インド、豪州大陸横断ヒッチの旅の話。

私が見た事・感じた事 in London~トイレの話と交通マナーの話

2021-10-04 11:46:42 |  「YOSHIの果てしない旅」 第6章 ロンドン滞在
    △ロンドンのハイドパークのアヒル

・トイレの話
 ロンドンでは、街の中、地下鉄の駅や国鉄のターミナル以外の駅、又はレストランでもトイレが無かった。私が働いていた有名で客席が多いいウィピー ハウス オックスフォード店でもトイレは無かった(でもスタッフ用のトイレはあった)。従って街に出かけた場合は実に不便であり、出たくなってからのトイレ探しはもう大変であった。
イギリス人はおしっこ、うんこをしない国民なのか。そんな事はない。それでは必要がないのか。
 日本では公共的施設はもちろん、デパート、レストランやラーメン店さえ必ずトイレはある。だから日本人(私)は出掛ける際、出そうな感じがしなければトイレへ行かないが、出たくなったら辺り構わず、動物的にその辺りのトイレへ駆け込む。
 シーラにこの件について話をしたら、彼女は「私達は出そうな感じがしなくても、出掛ける前に必ずトイレへ行っておく習慣がある」と言っていた。成る程と思った。イギリス人は出掛ける前に、『自己防衛』をしているのであった。

・交通マナーの話
 イギリス人は、礼儀や守るべき事は守る国民であるが、交通信号の赤信号を守らない国民の様であった。
例えば、信号が赤の時で車が来ない場合、歩行者は平気で信号無視して道路を横断していた。又、ドライバーも、歩行者や他の車がない場合、当たり前の様に信号無視して進んでいた。
 交通ルールを守らないで、新聞、TV等に交通事故のニュースがないのが不思議なぐらいであった。彼等は安全が確保されれば赤でも行ってしまうが、決して無理な横断や運転はしていないのであった。
 イギリスだけでなく、私はヨーロッパ各国の車をたくさん乗った経験がある。ヨーロッパの人々は、決してスピードを出さず、安全運転に徹していた。だからこそ赤信号でも時には、『進め』になるのであろう。
 信号を守って道路横断や車を運転して事故が起きている日本の国は、いったいどうなっているのであろうか。益々、交通戦争が激しくなっているのが現状であるのに・・・。


私が見た事・感じた事 in London~女性優先の話と老夫婦の話

2021-10-04 09:36:31 |  「YOSHIの果てしない旅」 第6章 ロンドン滞在
  △タワーブリッジ(PFN)

・女性優先の話
 ロンドンの男性は、女性にとても親切にしていた。バスや電車内では優先的に女性を座らせるし、乳母車を引いた婦人がバスに乗車する時、或は街の中の階段を利用する時等、見知らぬ男性がサット乳母車を持って手助けしていた。なるべく婦人を労わるその立ち振る舞いは、立派であると感心した。
 ある時、私は乳母車を押して階段を利用しようとしている若い婦人を見掛けた。サット手を差し伸べ、彼女と一緒に乳母車を運んだ。「Thank you」と言われ、何か良い事をした様な、爽やかな気持になった。

・老夫婦の話
 公園でも、街の通りに於いても、老夫婦が仲睦まじく手を取り合って歩いている姿をよく見掛けた。その姿は若い男女がしているよりも、何かお互い人生を生き抜いて来た安らぎさがあり、人々に仄々(ほのぼの)とした印象を与えていた。
 もし日本で、(老)夫婦が手を繋いで、或いは腕を組んで街を歩いていたら、なにか様似ならないのはどうしてであろうか。江戸時代の武士は、絶対に妻や女性と一緒に歩かなかった。昭和になっても妻は人前では決して夫と手を繋いで、或いは腕を組んでデレデレして歩かないのが普通であり、又「妻は7尺下がって夫(師)の影を踏まずに後に付いて行く」と言う風習があるからか・・・。