△ハイドパーク(PFN)
・暇な時の話
毎週月曜日の休みの日は、近所やロンドン中央の公園へ、よく散策に出掛けた。陰うつな天候で暗い部屋に居ると、余計に寂しさを感じたので、外出したのもその為であった。
外へ出掛けると、必ず何処かの公園か広場(square and circus)に辿り着いた。それ程ロンドンは大都会にも拘らず、公園や広場が多かったので、「公園都市」と言っても過言ではなかった。それに皆立派でよく手入れもされていたし、ゴミも落ちていなかった。イギリス人は公共道徳がある証なのである、と感じた。
ロンドンの代表的な公園は、リージェント パーク、ハイド パークやケンジントン パーク等があった。これらの公園は、広いので一回りするのにかなりの時間が必要で、余ほど時間があるかジョキングをする人以外、一回りする人はいないであろうと思った。
ロンドン市民は、サッカー、フットボール、乗馬、読書、散策、夏季は日光浴等、色々な方法で公園を楽しんでいた。そんな公園に小鳥は勿論、リスも住んでいた。公園は本当にゆったりとした時間が流れていて、彼等を見ていると「本当に日本人は、忙しく働いていて、落ち着かない人種だ」と感じた。
シーラの話によると、これらの公園は昔、王室の所有であったそうだが、今では庶民に開放しているとの事であった。