明澄五術全集第十巻『子平大全』(掛川掌瑛編著)より「行運の見方」
大運の出し方
「大運」とは、命式の月干支を、最初の運として、「順行」、または「逆行」して繰り出されるもので、一組の干支で十年間の運命(行運)を司るものです。
・「順行」の条件は、男性で陽年生まれ、または、女性で陰年生まれの場合、
・「逆行」の条件は、男性で陰年生まれ、または、女性で陽年生まれの場合、を言います。
陽年とは、年干支が陽干支であること、陰年とは、年干支が陰干支であることを言います。
元の運、つまり月干支が甲子であれば、
順行の場合、第一運は乙丑、第二運は丙寅、第三運は丁卯と、順に進み、
逆行の場合、第一運は癸亥、第二運は壬戌、第三運は辛酉と、逆に進みます
・「順行」の場合、生年月日時から、次の正節入り日時までの日時数を数え、これを三で除したものを、大運の区切りの年数として使います。つまり「一年運」から「十年運」までの、大運区切り年数が決まります。
・「逆行」の場合は、生年月日時から、前の節入り日時までの日時数を数え、これを三で除したものを大運の区切りの年数として使います。すると、やはり「一年運」から「十年運」までの、大運区切り年数が決まります。
例えば「六年運」と決まれば、六歳から十年間が第一運、十六歳から十年間が第二運、ということになります。
つまり、順・逆、いずれにしても、元の運は命式の月干支であり、第一運以降は、月干支から「順行」または「逆行」して求め、第一運の年数が「一年運」から「十年運」、という形で、表現されるものです。
右のような計算方法は、果たして理論的に意味や根拠があるのか、と言われれば、根拠も何もありませんが、昔から経験的によく当てはまるから、特に疑問も持たずに利用しています。
しかし、根拠は無いにしても、どのような構造になっているのかは、知っておきませんと、正しく大運を出すことができません。
例えば「順行」の場合には、出生の日時から次の節入り日時までの日時数を三で割り、年運数を出す、という方法を取っています。つまり、次の節とは、次の月干支までの日時数という意味であり、月干支が受け持つ第一運の年数を、一ヶ月の日時数のなかで按分していることが分ります。
一ヶ月、つまり節入り日時から、次の節入り日時までの日時数は、平均すると三十日前後ですから、これを十年間に当てはめると、一年が約三日に相当することになります。
ところが、地球の公転軌道は真円ではなく、楕円軌道を描いており、一ヶ月の日数は一定せず、季節によって長短が生じます。
例えば、西暦二〇〇九年の丑月は、一月五日の一四時一五分(小寒)から、二月四日の一時五一分(立春)まで、二十九日と十時間三六分ですが、これが未月ですと、七月七日の八時一五分から、八月七日の一八時二分まで、三十一日と九時間四七分あり、日時数が異なります。
すると、正確な年運数を計算するためには、その月の日数を十で割った数で、順行なら、出生日時から節入りまでの日数を除する、という方法に行き当たります。
つまり、二〇〇九年一月一五日午前八時生まれの男性であれば、順行で、立春までの日時数が、十九日と十七時間五一分であり、これを、2・94で除した答え、約6・7つまり六年と約八ヶ月が、最初の運の期間であり、「七年運」、つまり数え年の七歳から第一運が始まることになります。
もっと大雑把に、二十日を三で割っても、答えは切り上げで「七年運」ということになりますから、面倒なら通常通りの方法でも、それほど大きな誤差ではありません。ただ、いずれの方法でも、必ず切り上げ計算で行ない。割り切れた場合は一を加えます。
くるみ綴じ製本 |
|
|||
行運を知るにはまず命式の昇降レベルを知る必要があり、そのためには、体用と喜忌が必要であり、喜忌を知るためには、強弱と格局を知る必要があり、本書でそれらのすべてを知ることができます。 また、本書では、子平と皇極経世を組み合わせた「局式」による「測局」や、「群式」による国家や企業の推命を行う方法、通常の命理のように、個人の事が分るだけではなく、人類文明全体や国家のような、「天」に属する事柄まで分る方法を説明します。 さらに「子平方位」「子平風水」への応用法を説明し、子平の「命卜相」が完成に至ります。 |
張明澄師 南華密教講座 DVD 有空識密 智慧と覚悟
張明澄 占術特別秘伝講座 DVD 風水・無学訣・ 宿曜・太乙・工門
お申し込み先 日 本 員 林 学 会 代表 掛川掌瑛(東海金)
☎Fax 0267-22-0001
〒384-0801 長野県小諸市甲4655-15 中国占術研究所
E-MAIL showayweb◎msn.com