未だに記憶に残る世紀の大事件という、興味深い題材。
テンポのよい展開、周囲の情景までも丁寧に描写されていて、とても読み応えのある作品です。
ただ、私は、その緻密さに少々疲れてしまいました。
そして著者は、元報道関係者だけあって、知る権利を振りかざし、人が忘れ去りたいと思っている過去を暴き世間の目に晒す行為を、報道の使命であり社会正義の実現につながる崇高なことだと考えていらっしゃることが、よく伝わってきました。
テンポのよい展開、周囲の情景までも丁寧に描写されていて、とても読み応えのある作品です。
ただ、私は、その緻密さに少々疲れてしまいました。
そして著者は、元報道関係者だけあって、知る権利を振りかざし、人が忘れ去りたいと思っている過去を暴き世間の目に晒す行為を、報道の使命であり社会正義の実現につながる崇高なことだと考えていらっしゃることが、よく伝わってきました。