読書感想日記

最近読んだ本の感想

「罪の声」 塩田 武士 著 講談社

2020-03-23 16:38:26 | 小説
 未だに記憶に残る世紀の大事件という、興味深い題材。
 テンポのよい展開、周囲の情景までも丁寧に描写されていて、とても読み応えのある作品です。
 ただ、私は、その緻密さに少々疲れてしまいました。
 そして著者は、元報道関係者だけあって、知る権利を振りかざし、人が忘れ去りたいと思っている過去を暴き世間の目に晒す行為を、報道の使命であり社会正義の実現につながる崇高なことだと考えていらっしゃることが、よく伝わってきました。
 
 
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「星の子」 今村 夏子 著... | トップ | 「隠居すごろく」西條 奈加... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

小説」カテゴリの最新記事