少年野球とともに 

ここには少年野球の監督時代のあれこれを備忘として
書いていたけど、
今後は中国と日本語教育が中心になる見込み。

中学の夏の総体一回戦の壮絶な戦い

2010-07-18 06:18:55 | 中学野球
昨日は中学の三年生にとっては最後の大会となる総合体育大会(総体)の試合。

試合は初回に1点を取られるも、スグに1点を取り返し、7回まで1-1。
延長を9回までやっても勝負はつかず、サドンデス(無死満塁)となった。
10回表、先攻の西中は、は二つのスクイズ失敗と凡打で得点ゼロに終わる。
相手は当然一点とれば勝ちなので、あとはいつスクイズを仕掛けてくるか?
ベンチの監督の作戦の読みあいとなる。
10回裏、相手の攻撃、相手のスクイズを読み、スリーバントスクイズを見事に
外した。そして三塁走者もアウトで二死!
・・の予定が、打者は体を投げ出し、投球に飛びつき、バットにかろうじて当てて
ファウル。
ランナーは残り、一死がやっと。これが勝負のあやとなる。
そのあと、ショート前へ、スクイズを決められ、ゲームセット。
大泣きでグランドにへたり込むバッテリー。・・残酷な瞬間。無念。

しかし、全員が最後まで集中して、守備も無失策の息詰まる好試合だった。、
ほんとに心に残る、素晴しい最終戦だった。

2年生で背番号1を背負った、わが西中の投手は、1月前に肩を過労剥離骨折しており、塁間キャッチボールもままならない状態。
それでも、「先輩たちに一勝をなんとしてもプレゼントしたいから、絶対投げて勝つ」と、ドクターにお願いして、朝一番でドクターにがっちりテーピングをしてもらい、
痛み止めを飲みながら、気迫の投球を見せた。
普通、こんな状態で投げさせること自体、いい訳がないのだが、
親として、この試合で投手をやることにストップをかけることができなかった。
はたしてよかったのか?わからない。きちんと肩の怪我は癒えるのか?

試合では、満塁で何度もスリーボールになり、下級生の親としては、これ以上ない
緊張感を強いられた。
妻は、吐き気をこらえるのに必死で、声も出なくなった。
彼は、延長で、あと一球ボール球を投げると敗戦、
という状態でも、その度に、腕を思い切り振りぬき、渾身でストライクの直球を
放り込んだ。
 投球練習では山なりのボールが、回を増すごとにフォームも安定し、
球も切れを増し、結局、10回120球以上を投げぬき、無四球の自責点1。

彼は今日から主将として、チームの責任も背負うことになる。
来年に向けて、キャプテンとしても、チームをまとめる力を発揮してほしいと
切に願う。   肩も一日も早く快復することを祈りたい。 

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