ALS患者さんからのハガキ

私は以前神経内科病棟に勤務したことがあり
その時にALSの患者さんが入院されていました。

ALSとは筋委縮性側策硬化症という病気で
神経変形疾患で最後まで意識ははっきりしていますが
重篤な筋肉の委縮で呼吸が出来なくなる疾患で呼吸器を装着すれば
延命は可能ですが他の筋力も徐々になくなってしまう疾患です。

今回ALSのレスパイトで入院される奥さんから
私の息子が以前入院した時にもらったはがきを宝物にしているという
お話をききました。

その患者さんはとても絵が上手で
自分で描いたはがきをスタッフで頂きました。

息子にそれを見せたら自分も絵を描いてみてもらいたい
と言うので息子が描いたはがきをその患者さんに渡しました。

そのはがきを奥様が持ってきてくれました
そのはがきがこれです。
もう5年以上前なので息子が小学校2年生くらいかな？


息子もはがきをみて
「ハムスターのはがきをくれたおじさんでしょう」
って覚えていたのでびっくり！！

患者さんにもそれを伝えると
患者さんも覚えていると言っていたので
とても嬉しかったです。

息子がまた、描きたいというので描いたのがヤシガニ


今ではほとんどの体が動かなくなり
眼球の動きだけでコミュニケーションをとっているのですが
息子の絵は見えるかわからないけど
少しでもほっと出来る時間が作れるような看護がしていけれが良いな～
と思っています。

私は師長なのでなかなか一人の患者さんに
ゆっくり看護を提供出来ることがなくなってしまったけど・・・
すこしでも患者さんに寄り添う看護ができたら良いな～
と改めて思いました。