必要悪の存在

質問者：ハイル禅師　なぜ神は人を善だけの存在
として作らなかったのですか？

私：エデンの園の神代の時代　人は純粋で善だけ
の存在であり　神と会話し精神レベルも神位に
ありましたが　神は人を高度に作られており
神には大きな願望が有りました
　
文化・芸術など物心両面に於いてもっと神に近付いて
ほしいと言う理由により　人を地上で繁栄させる為に　
悪心と言う試練を与えました

つまり万有の生成化育は　相反する二元素
即ち陰陽・明暗・正邪・火水等の摩擦と融和によるのです
　
この理により　人も善悪両面の活動によって
文化や文明を作り上げる原動力が発生し
その推進力を得る為に　悪が存在し　
人間天賦の使命を遂行することができるのであり
悪と雖も生成化育進歩発展の為の「必要悪」なのです

つまり悪がないと人間も生成化育進歩発展できない
のであり　これも陰陽の法則なのであります

人は本能欲と理性があるが　本能欲がある限界を越える
時に罪悪が発生する　これを負のカルマである劫と言う

故に理性によって本能欲を制御することが　人間社会の
秩序と安寧を保つ条件となり　幸福と繁栄を享受できる
社会を形成する事が出来るのである