仏教用語で因果律を示す言葉は真理なのか

質問者：ハイル禅師　仏教用語で因果律を示す言葉は
真理なのでしょうか？

私：仏教は釈迦が悟った内容を弟子が流布した教えであり
弟子の解釈の間違いによって「無霊魂説」などもありますが
因果律に関しては真理なのです

主に自分自身の言動は自身に戻る「自因自果」
・善行はあらゆる幸福に変わって自身に戻る「善因善果」
・悪行はあらゆる不幸に変わって自身に戻る「悪因悪果」がある

更には善徳を積めば楽が齎される「善因楽果」
・悪事を積めば苦が齎される「悪因苦果」もある

また報いとは一般的に違う形で自身に戻ってくる事も多いが
それでも徳相応または劫相応になっている

因果応報とはカルマの法則と被る部分が多く　三世の法則や
三世因果も過去世⇒現世⇒来世と関わりを持って繋がっている

例えば親子三人の山賊が別の親子三人を山道で襲撃して
殺めた場合　次の世では殺められた三人が代官一家となり
美人だった村娘を手籠めにして密かに殺めたとします

そこで娘を返せと抗議に行った父と息子及び村長が代官屋敷に
行く途中で代官の手下に待ち伏せされていた

村長は無事に逃げ果せたが父と子は手下に斬られて死んだ

要するに悪因縁が直接ない第三者は殺害を免れるが
当事者は必ずやり返されるのである