田舎暮らしの功罪

質問者：ハイル禅師　田舎暮らしに憧れる人が多いですが
不便があるのになぜでしょうか？

私：人間社会では特に煩わしい要因が人間関係にあり
都会の喧騒や人間関係のストレスから解放されたい人　
或いは綺麗な自然の息吹を感じたい人が盲目的に
田舎ぐらしに憧れるからです

ところが田舎暮らしを実際にしてみると隣人が野菜を
持ってくるのでお返しが必要とか病院やスーパーには
車で移動しないといけない等の制約が多い

また田舎で昔から住んでいる地元の人が言うには
旅行に来るのは良い所だが住むには我慢と忍耐が必要だと
指摘する

人は現状から逃れたい為に勝手に理想郷を妄想するが
例えば私は貝になりたい　私は猫になりたいと無責任に
発言する者もいるぐらいだ

人間以外の動物は人間より数百倍も厳しい過酷な生存競争
の中で喘いでいる現実を知らないからである

田舎暮らしも同様で高齢者が行く場合は特に病気で
車の運転が出来なくなるとか地元の急激な温度変化で
体調を崩したりや物品交換の人間関係が煩わしいと
いう弊害もある

だがマメで社交的かつ精力的な人には田舎暮らしに向く
場合があり適性の問題もあると言える

私が田舎暮らしがしたい人に容喙すべき事ではないが
自分自身が老いる事を勘案しつつ熟慮して決めないと
後悔することになります