ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

続報。ベラルーシの大学では

2020-09-04 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 9月4日午後1時ごろ、国立ミンスク言語学大学の学生が大学内で身柄拘束されたことに抗議して、国立文化芸術大学の学生がデモ集会を行いました。

 デモ集会と言っても文化芸術大学らしく歌を合唱したりのデモです。

 

 ミンスク言語学大学の学生が昼間拘束されたことについて、続報です。

 大学のデジュールナヤを学生や教職員が責めています。

「治安部隊が大学内に入ってきたとき、どうして止めなかったのか。」

「治安部隊は25人もいて、止めることができなかった。内務省から派遣されてきたと言われたら、反対できない。」

 

 午後3時、学生が身柄拘束されたことについて、抗議する学生デモが大学の前で行われています。

 ベラルーシ内務省の報道官は、ミンスク言語学学大学に来たのは治安部隊ではなく、警察官です、と発表しました。

 ミンスク言語大学で中国語を教えていた教員が「これ以上ここで働けない。」と辞表を出しました。

 ミンスク言語学大学の学長が学生そして保護者とも話し合いの場を設けました。

 保護者からは、「学生の身の安全を守るのも大学の役目。」「治安部隊を大学内に入れるのを黙認した。」と学長を非難する声が上がりました。

 学長は「けして大学が治安部隊を呼んだのではない。向こうが勝手に大学に来た。」と主張。

 保護者は治安部隊を「犯罪者」と呼んでいます。

 拘束された5人の大学生のうち3人はその日のうちに大学に戻ってきました。しかも警察が送ってくれました。

 

 午後3時半、国立ベラルーシ医大の学生が構内に集まり、拘束されたミンスク言語学大学の学生を支持する拍手デモを行いました。

 

 ベラルーシ医大では、昨日大学の前で人間の鎖を作っていたところ、治安部隊が近づいてきたので慌てて逃げたのですが、そのうち、メインキャンパスに逃げた学生は、デジュールナヤに止められて、中に逃げ込むことができませんでした。

 しかし別のんキャンパスにいたデジュールナヤは、逃げてきた学生を中に入れてくれました。

 今日になって、その匿ってくれたデジュールナヤは解雇されました。

 学生はその解雇に反対するデモ集会を行っています。

 学長はデモに参加せず、授業に出るようにと学生に通達しています。


ミンスク言語学大学で身柄拘束始まる

2020-09-04 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 9月4日、国立ミンスク言語学大学は、大統領の退任などを学長に求め、希望が通らない場合はストライキに入ることを宣言していました。

 今日も学内で歌(フランス国家「ラ・マルセイエーズ」)を合唱するなどのデモ集会があったのですが、治安部隊が入ってきて学生の身柄拘束を始めました。

 男子学生が両手両足をぶら下げられて、運び出されて行くので、周囲の女子学生が悲鳴を上げながら、「連れて行かないで!」と叫ぶと、治安部隊は、「黙れ、売○婦! 授業に戻れ!」などと言い返しました。

 すぐそばには大学職員がいたのに、何もしなかったとある女子学生はマスコミのインタビューに泣きながら語っていました。

 確かにこの大学は他の大学より飛び抜けて、さまざまなことを要求していたので、取り締まりが強化されてしまったのかもしれません。


国連に支援を求める

2020-09-04 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 元大統領候補だったチハノフスカヤ氏は4日、国連安保理の非公式会合にリトアニアからビデオメッセージで参加しました。

「選挙の不正と人権侵害を犯した人物への制裁を含め、あらゆる手段で暴力を止めてほしい」と国連に呼びかけました。

 また国連からの監視団を派遣してほしいと要請しました。

 

 


ベラルーシのサイト、外国のサイト

2020-09-04 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 9月4日、ベラルーシ政府は外国のサイトを遮断していく方針を発表しました。

 ベラルーシではベラルーシのサイトだけが閲覧できるようになるということです。

 

 9月3日、ベラルーシ内務省の公式サイトがハッカーに乗っ取られ、

「ベラルーシ大統領と内務大臣が消息不明」

と表示されるようになりました。もちろんそんな事実はありません。

 

 9月4日午前現在、この内務省公式サイトは開くことができなくなっています。

 

 さらにこの情報を真実だと思ったビテプスクのニュースサイトが、速報のように「内務省の公式サイトによると大統領と内務大臣が消息不明」と報道しました。

 今このビテプスクの(ベラルーシの)ニュースサイトも現在閲覧することができなくなっています。

 

 さらにこの内務省公式サイトの乗っ取られたページをスクリーンショットで保存したマスコミも当然あります。その画像を今ネット上で見ることができるのですが、大統領と内務大臣の顔写真が、いわゆる「行方不明の人、探しています」のビラのような体裁で載っています。

 しかし、よく見ると行方不明になった日付が、2020年8月9日、つまり大統領選挙の日付と同じで、すぐにフェイクだと分かるようになっています。

 本当だと信じた人のほうが少ないと思います。

 ただこのようなサイトの乗っ取り行為は犯罪ですよ。犯人は見つかるでしょうか。

 

 9月1日からミンスク市内のベラルーシ大学付属高校に入学する予定だったベラルーシ大統領の三男は、8月31日に入学申し込みを取り下げました。

 その後9月1日、大統領がバラノヴィチの職業専門学校の入学式に教育大臣とともに出席しました。

 この学校では、理髪、縫製、レジなどの職業に将来就きたい人が通学する学校です。

 大統領は式上で、「ベラルーシの職業人は、まず法律を遵守すること。愛国者であること。国内情勢の分析能力を持つことが重要。」と生徒の前に述べました。

 教育大臣は「全くそのとおりです。」と繰り返していました。

 このときの学校訪問に、三男も参加しているのです。自分の高校進学はどうなったのか・・・まさかこの職業専門学校に入学するわけないし・・・と思っていたら、三男は消息不明に・・・と思ったら、モスクワの高校に入学しているらしいという噂がネット上に出てきました。

 モスクワ市内のセレブの子弟が多く通っているという高校に2日遅れで通い始めたようです。自分の子どもと同じクラスにベラルーシ大統領の子どもがいると、ロシアの芸能人がネット上でしゃべっています。

 

 元大統領候補の一人だったチハノフスカヤ氏も、選挙前に子どもを国外(おそらくリトアニア)に脱出させていました。

 元大統領は自分の子どもをロシアの高校に入学させました。

 政府派でも反政府派でも、政治家の子どもにとって、ベラルーシは危険な国になってしまったということでしょうか。

 


ベラルーシのコロナウイルス感染者72485人。死者数701人

2020-09-04 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 9月4日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は72485人となりました。1日の新規感染者数は183人です。

 死者数は701人です。

 71510人が回復しました。

 156万件を超える検査数となりました。