昨日、9月5日の書き込みで、このような内容の記事を書きました。
・・・・・
独立広場で女性たちがデモ集会をしているときに治安部隊が来たので、デモ参加者は治安部隊員にあれこれ話しかけて、考えを変えるよう訴えていました。そこへスーパーのレジ袋をぶら下げた女性(40歳ぐらい?)が一人近づいてきて、
「あんたたち何歳? 投票用紙が盗まれたとか言ってるけど、本当に投票権のある年齢なの? 自由を自由をって。あんたたちは一体何をしているの? 治安部隊の後ろをついて回ったりして。バカ女の集まりね! あんたたちのことが世界中でニュースになっているわ。恥ずかしい! あんたたちが大勢町の中にいるから怖くてどこにも行けなくなったじゃないの! みんな治安部隊が怖いんじゃない。あんたたちのことを怖がっているのよ!」
言われたほうの女性たち(100人近く)は一斉に反発。
この女性がまた何か言おうとすると、デモ集会参加者は一斉に、
「挑発者! 挑発者! (その手には乗らないわよ!)」
とシュプレヒコールを上げました。すると40歳ぐらいの女性は、みんなに向かって「くるくるパー」のジェスチャーをしましたが「挑発者! 挑発者!」コールをやめなかったので、一番近くにいた若い小柄な女性がしていたマスクを小突きました。若い女性もその40歳ぐらいの女性の手を押し返しました。するとまた手を押し返し・・・
周りにいた大勢の人は「挑発者! 挑発者!」コールをやめませんでした。このようすをもちろんスマホで撮影している人がたくさんいて、動画がネットで流れ、この女性の言動が世界に発信されていきます。
・・・・・
今日になってベラルーシの国営テレビ局が「平和的なデモ?」というタイトルのニュースを流しました。それは上記の動画をこのように編集してありました。
・・・・・
独立広場で女性たちがデモ集会をしているときにスーパーのレジ袋をぶら下げた女性(40歳ぐらい?)が一人近づいてきて、
「あんたたちが大勢町の中にいるから怖くてどこにも行けなくなったじゃないの! みんな治安部隊が怖いんじゃない。あんたたちのことを怖がっているのよ!」
言われたほうの女性たち(100人近く)は一斉に反発。
この女性がまた何か言おうとすると、デモ集会参加者は一斉に、
「挑発者! 挑発者! (その手には乗らないわよ!)」
とシュプレヒコールを上げました。すると40歳ぐらいの女性は、みんなに向かって「くるくるパー」のジェスチャーをしました。
一番近くにいた若い小柄な女性がその40歳ぐらいの女性の手を押しました。
・・・・
40歳ぐらいの女性が先に手を出し、若い小柄な女性のマスク、つまり口元を「黙れ!」とばかりに小突いたシーンはカットされていました。
若い小柄な女性だけが40歳ぐらいの女性の手を押し返している様子だけが報道され、アナウンサーが「これが平和的なデモと言えるでしょうか。」とコメントを述べています。
動画の編集の仕方によって印象が変わってしまいますね。
ネットで独立系マスコミのサイトを見るのではなく、国営テレビのニュースしか見ていない人は、国営テレビの言っていることを鵜呑みにするでしょう。
「これは平和的なデモではない。無法者の集まり。だから厳しく取り締まってよい。」という考えにつながるでしょう。
今日のデモでは、地下鉄ネミーガ駅近くで治安部隊が拘束するため近寄ってきたので、あわてて逃げた参加者のうち、数人が近くの営業していたカフェに逃げ込みました。
カフェは入り口のドアを閉めました。治安部隊はドアを開けろと言いましたが、カフェの従業員は開けませんでした。
すると治安部隊は警棒でカフェのドアガラスを割って壊しました。
逃げ惑う人を殴って、倒れて全く動けなくなっているところを繰り返し警棒で殴りました。
女性も警官に植え込みの中に突き飛ばされました。
これが平和的でないデモ集会に参加した人に対する適切な対処方法のようです。
ガラスを割られたカフェには損害賠償を内務省が支払ってくれるといいですね。
それとも無法者をかくまったということで、このカフェも悪者にされてしまうのでしょうか。
このカフェで偶然コーヒーを飲んでいた人も、巻き添えで拘束されたそうです。