ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

Vogueイタリア版にニーナさんの写真が掲載

2020-09-30 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 ファッション雑誌Vogueイタリア版にニーナ・バギンスカヤさんのポートレート写真が掲載されました!

 73歳のニーナさんは白赤白の旗を手に、反政府デモ集会に参加。警官に路上で職務質問を受けると、

「散歩してるの!」

とだけ答え、その小柄ながら毅然とした姿が反政府デモ活動のアイコン的存在になり、ニーナさんの姿を描いたイラストがネット上にあふれ、デモ集会に本人が現れると、「ニーナ! ニーナ!」の大合唱が始まるという人気者に。マスコミから取材も殺到。テレビのトーク番組にも招かれました。

 しかし、白赤白の旗はすでに3回没収。ニーナさんも2回護送車に収容され、警察署へ。

 高齢なので、簡単な取り調べだけですぐ解放されていますが、旗を返してもらえず・・・でも支援者がニーナさんに旗を作ってあげているので大丈夫です。

 今回の白黒ポートレート写真はもちろんイタリアで撮影したものではなく、ベラルーシ人カメラマンがベラルーシ国内でニーナさんをモデルにして撮影したものです。

 そこには「ベラルーシ革命の母」と銘打たれています。

 撮影時にカメラマン、イワン・リャビャコ氏がニーナさんに「何かベラルーシ人に伝えたいことはありますか?」と質問したときの答えがネット上で掲載されました。

「人は自由でないのなら幸せになってはいけないということ。私たちは自分の意思のために、私たちの領土のために、母国語のために、自分たち国民のために戦わないといけない。国と民は自由でなければならない。私がベラルーシ人のみんなを愛しているとインターネットに書いておいて。」


欧州安全保障協力機構が証拠集めを開始

2020-09-30 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 9月29日のフランス大統領とチハノフスカヤ氏との会談後記者会見で、マクロン大統領は欧州安全保障協力機構がベラルーシの問題について仲介役を果たすべきと発言していましたが、今日早速、欧州安全保障協力機構はベラルーシ国内で非人道的な取り調べや身柄拘束が行われていたことについて、その証拠を集めると発表。

 ベラルーシ国民に対して、あなたが暴力や拷問の被害者や証言者である場合、その証言や証拠の画像や映像を提供してください、と呼びかけました。

 その証言や証拠を集めるための専用メールアドレスが公開されました。(ポーランドのアドレスになっていました。)

 ここにどれだけ多くの証拠が集まるでしょうか・・・。


9月30日、大学生の座り込みデモ、政府派もデモ行進

2020-09-30 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 9月30日、今日はミンスク市内にある大学の学生が計画してほぼ一斉に座り込みデモを行いました。

 大学生で反政府デモ活動をしていたことにより、拘束、逮捕、拘留されている人たちの解放を求めるデモ集会です。

 多くの学生が休み時間に自分の大学の正面入り口のところに集まって座り込むというデモ活動です。

 収容センターや留置所で「座っている」人たちの気持ちに添いたいということです。

 学生だけではなく教職員で参加している人もいます。

 ゴメリやモギリョフの大学でも学生の座り込みデモが行われました。

 大学の前に座る場所がなくなるぐらい多くの学生が集まった大学もあれば、大学側があわてて、「正面入り口の改修工事を始めます。」と言って学生たちを追い払ったり、近づけないようにロープやテープで入り口の周りを取り囲んだりする大学もありました。

 国立ベラルーシ農業技術大学ではたった一人の学生がプラカードを持って座り込みデモをしていたら、警察に拘束されてしまいました。

 国立ベラルーシ医大では、全員医療マスクをして座り込みをしていたのですが、なぜか後になって、座っていただろうと、大学側から指摘され、明日学長室へ来るようにと言われた学生もいます。

 中には座り込みなどしていないのに、「していただろう。」と言われた学生もいて、顔認証システムでばれているのではなく(笑)誰か学生が告げ口しているレベルみたいです。

 

 大学の中には、学生自治会を発足させる動きも出てきています。もし、学生が反政府活動をして、拘束された場合、罰金刑になってそのお金が払えない人のために自治会が罰金を出したり、その他支援をするということです。

 

 ベラルーシの有名なプロバスケットボール選手エレーナ・レフチェンコ(レウチャンカ)が反政府デモ行進に参加しており、交通の邪魔をした罪により逮捕。今日裁判があり、禁錮15日間という判決が出ました。オリンピックにも出場経験のある選手です。

 スポーツ関係者も今日は多くデモ集会や人間の鎖に参加しました。

 バスケットボールではなくハンドボールなのですが、レフチェンコ選手有罪のニュースを聞いて、ベラルーシ国内大会に出場する予定だったチームが、試合の参加を拒否しました。

 

 やはり有名なブロガーが行方不明になり、ようやく今日になって留置所にいることを家族が把握しました。

 

 ベラルーシの人気ポータルサイト、TUT.BYが昨日、ベラルーシ政府から報道機関としての運営を10月1日から3ヶ月停止させられる通達が来ました。

 明日からどうなることか・・・。

 

 夕方、ミンスク中心部で国旗を掲げた政府派のデモ行進も行われました。参加者の数は100人いるかいないかです。

 

 ミンスク市内の各地で団地デモが始まりました。

 お祭りのようになっています。  


ベラルーシをめぐる状況

2020-09-30 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 多くの国がルカシェンコ大統領をベラルーシの大統領と認めないことを表明し、政府による国民への重大な人権侵害があるとして、制裁を次々と行なっています。

 それに対抗してベラルーシもまずバルト三国の政府高官合計100人以上の制裁(ベラルーシへの入国不可など)を公表しました。

 ロシア政府はベラルーシ政府を全面的に支援すると表明。

 オランダのハーグにある国際刑事裁判所に、ベラルーシ野党がベラルーシ大統領が人道的に対する罪に問うよう申請しました。

 実際に裁判が始まるかどうかはまだ分かりません。

 

 


ベラルーシのコロナウイルス感染者78631人。死者数833人

2020-09-30 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 9月30日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は78631人になりました。1日の新規感染者数は371人です。

 死者数は833人です。

 74525人が回復しました。

 185万件の検査数となりました。

 明日からベラルーシでコロナウイルスワクチンの接種が始まります。