ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2021年8月22日、更生施設から脱走

2021-08-22 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年8月22日、政治犯として更生施設に収容されていた22歳の男性が脱走したと報道されました。

 時系列で書きます。
 去年の大統領選挙前の7月14日夕方、この22歳の男性は帰宅するために地下鉄を利用としようとしましたが、ちょうどババリコ氏とツェプカロ氏の立候補を選挙管理委員会が受け付けなかったことを抗議するデモが、勝利広場駅の近くで行われていました。
 デモが行われているそばの地下鉄駅は閉鎖されるので、男性は地下鉄に乗れず、徒歩で自宅へ向かっていました。
 そのときデモを目撃しましたが、何のためのデモなのか把握していませんでした。
 しばらく見ていると、1人のデモ参加者の男性を4人の治安部隊が取り囲み、暴力的に拘束しようとしていたので、助けようと思い、一人の治安部隊の背中を両手で突きました。
 その結果、22歳男性は身柄を拘束され、警察へ連行されました。取り調べを受け、留置所に入れられましたが、翌朝開放されました。
 ところが2日後、逮捕され、警官への暴力事件を起こしたとして起訴されましたが、裁判が始まるまで2ヶ月間留置所に入れられました。ちなみにこの背中を押された治安部隊員ですが、負傷などしていません。
 昨年9月末、更生施設で3年の禁固刑という有罪判決が出て、プルジャヌイという町の近くにある更生施設に入れられました。
 これは重犯罪者を収監する刑務所ではないので、最初は禁固刑であっても、懲役刑に近くなります。つまり作業をさせられます。
 このときには人権擁護センター・ビアスナがこの男性を政治思想犯として認定していました。
 しかし(わざと日時をはっきり報道していないのですが)この男性は更生施設を脱走。しばらく行方が分からなくなったのですが、人権擁護センター・ビアスナが「すでにベラルーシから出国した。」と公表しました。
 そしてこれもわざとでしょうが、どこの国に出国したのかは「不明(まだ危険があるので言えません。)」とされています。
 この人権擁護センターに警察が来て、「どこへ逃げたか知ってるだろう。」と聞き出そうとするでしょう。
 この更生施設の刑務官も厳しく処罰されそうです。
 どのように脱走したのかも詳しく報道されていません。

 
 モスクワで行われていたビーチバレーの会場で、白赤白の旗を掲げてべラルーシチームを応援していたファンが、ロシアの警察に拘束されました。


 ベラルーシの各地でカードでの支払いができなくなっているという声が上がっています。一昨日から始まったようです。
 今日になって、少しずつ回復してきているようです。

 

 


 

ベラルーシのコロナウイルス感染者46万9717人。死者数3681人

2021-08-22 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2021年8月22日の書き込みです。
 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は469717人になりました。1日の新規感染者数は1302人です。新規検査数は18817件で、感染は収束しませんね。

 死者数は3681人です。

 463599人が回復しました。

 766万件を超える検査数となりました。

 すでに127万人が2回目のワクチン接種を終えました。