ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年3月22日。ウクライナ侵攻から392日目

2023-03-22 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年3月22日。
 ベラルーシはすっかり気温が上がりました。振り返って見ると、この冬はやっぱり暖冬だったなあと思います。

 今日は第2次世界大戦中の1943年にハティニ村でナチスドイツによる虐殺が起こってちょうど80年目の年であり、ベラルーシ各地で鎮魂の式典などが行われました。
 ハティニ虐殺について詳しくはこちら
 このような虐殺があったのはハティニ村だけではありません。
 ベラルーシ外相は、世界の指導者たちに、今日こそ警告を示すハティンの鐘を聞くよう呼びかけました。
 確かにこんな虐殺は二度と起こってほしくないですね。しかしベラルーシの指導者たちは、ハティン虐殺を行ったのはナチス。今はウクライナのナチスが人殺しや虐殺をしているので、それを阻止するためにロシア軍は努力しているのだ、というスタンスなので、世界の指導者たちよ、ナチス(ウクライナ)に反対せよ、というメッセージに聞こえます。
 日本人からすると今虐殺を行っているのはロシアじゃないの?と不思議に思うでしょうが、こちらでは虐殺を行っているのはウクライナのナチスということになっています。
 ハティ虐殺は作家アレーシ・アダモヴィチによって「ハティニ物語」となり、それを元に映画「炎628」が作られました。(原題は「来たりて見よ」。断然こちらのほうが映画のタイトルとしていいと私はいつも思うのですが。)
 昨日、日本の首相が訪問していましたが2022年のブチャ虐殺も誰かウクライナ人の作家がウクライナ語で小説に書いて、またそれを元に映画が作られる日が来るのでしょうか。
 

 ベラルーシのテニスプレーヤー、サバレンカ選手と対戦予定だったウクライナのツレンコ選手は試合を拒否。棄権しました。
 今日、サバレンカ選手は試合の時、ロッカールームで憎しみの視線を浴びていると話し、理解するのがつらいとしています。
 ベラルーシとロシアのアスリートはウクライナ人に対して、何も悪いことはしていないと主張。ウクライナ人の友人もおり、連絡を取り合っているものの、中にはサバレンカ選手に対して攻撃的になった人もいるそうです。


 ゼレンスキー大統領は今日、バフムト周辺の前線拠点を訪れ、「あなたたちにはウクライナを守る歴史的な役割がある」と述べ、兵士にメダルを手渡し激励した。
 こうした中、ウクライナ各地では、21日から22日にかけ、ロシアによるミサイルや無人機攻撃があっり、戦果をロシアのメディアが報道しています。
 ザポリージャでは、集合住宅が被害を受け、6人死亡、子ども3人を含む34人が負傷したほか、首都キーウ近郊の学生寮などで8人が死亡しました。学生寮が攻撃を受けたのは、ゼレンスキー大統領と会談した岸田首相がキーウを離れた数時間後です。