ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年3月27日。ウクライナ侵攻から397日目

2023-03-27 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年3月27日。
 昼間の気温は10度でしたが、夜中に雪が降るという予想が出ています。本当でしょうか。

 ミンスク市中心部にある通称赤い教会(聖ヘレナと聖シモン教会)は火事のため修理をしなくてはならなくなり、管轄のミンスク州が信者が近寄れないようにしています。
 カトリック信者の多くが、教会の建物をそのまま州が没収しようとしていると批判していますが、州政府側はもちろん否定。修理の請負業者を今探しているところだが、まだ決定していないとのことです。
 ウクライナではウクライナ正教とロシア正教の分断が起こっていますが、ベラルーシではロシア正教とカトリックの分断が起こっています。カトリック、つまりポーランド(EU)と同じという見方です。
 赤い教会の修復作業は遅れに遅れる可能性が高いです。その間教会でミサなどできないですね・・・。
 同じ敷地内には日本から贈られた長崎の鐘もあるのですが、これもカトリック(宗教)絡みであるため、今後どうなるのかと心配です。


 今月28日から30日まで、ミンスクだけでなく、地方でも警報システムの作動確認が行われることになり、サイレンが鳴ったり、拡声器で注意を呼びかける声が聞こえても、びっくりしないようにしてくださいと今日メディアを通じて通知されました。
 戦争に対応するだけではなく、自然災害時にも避難警報として使用されるそうです。


 ウクライナ政府は、ベラルーシにロシアが核兵器を配備することについて、脅し文句のようなものであり、実際に配備されるかどうかも懐疑的に見ています。
 一方でベラルーシに核兵器が配備された場合、ウクライナは対ベラルーシ戦線を開くだろうとウクライナ国会議員のアラカミア氏は述べました。さらにベラルーシとの戦線は、その長さが約1,000キロ以上になるだろうと予測しています。
 そうするとウクライナでの動員が激化し、さらに多くの市民が軍隊に徴兵されるだろうと付け加えました。戦線の距離が長いので,ウクライナ軍はこの前線に少なくとも8つの旅団を配置しないといけないそうです。ウクライナ軍にとって相当な負担になりますね。

 EUのボレル外交安全保障上級代表は「ベラルーシに核が配備された場合、EUは制裁を強化する」と表明しています。

 ロシア大統領の側近であるパトルシェフ安全保障会議書記は、ロシアは自国が存亡の機に陥った場合にはアメリカを含めたあらゆる敵を破壊可能な武器を持っていると訴え、アメリカ政府がロシアの核の力を過小評価していると警告しました。これも脅し文句なだけなのでしょうか。


 国際原子力機関事務局長は今日、ザポリージャ原発でウクライナ大統領と会談し、原発と現地スタッフの安全性確保について意見交換しました。
 事務局長によると、発電所の状況は全くもって改善されていないとのことです。