ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年3月26日。ウクライナ侵攻から396日目

2023-03-26 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年3月26日。
 ミンスクは雨が降っています。

 ウクライナ国家安全保障国防会議のダニロウ書記は今日、ツイッターで、ロシア大統領がベラルーシへの戦術核兵器配備で合意したと明らかにしたのを受け、ロシアはベラルーシを「核の人質」として扱っていると非難しました。
 今度はそれを受けて、ベラルーシ大統領プレスセンターは、ベラルーシにロシアが核兵器を配備することは以前(2021年11月にベラルーシ大統領が言及)から決まっていたことであり、ウクライナ側の指摘(ロシアがベラルーシを人質にしている)ということはなく、世界は騒ぎ過ぎだとしています。
 さらに、核兵器はロシアからベラルーシがもらうものではなく、あくまでロシアのものであると強調しています。
 ベラルーシは核保有国ではないとアピールしたいようです。

 
 ロシア大統領は今日に公開されたロシア国営テレビのインタビューで、
「欧米は、1930年代のナチス・ドイツ、ファシストのイタリア、軍国主義の日本からなる枢軸のような同盟をつくろうとしている。」
と批判しました。ロシアと中国との関係については、「軍事同盟でなく、透明性がある」そうです。軍事技術協力はしているが、それを隠してはいないからだそうですが、欧米諸国もウクライナへの武器供与を隠していないと思うのですが。

 ベラルーシ軍は数ヶ月以内にイスカンデル-Mミサイル戦術システムを受け取ります。


 インド空軍は今日までに、ロシアがインドに示した兵器供与の約束がウクライナ侵攻の影響で守られていないとの現状を明らかにしました。
 兵器の「大半の引き渡し」が果たされていないとし、ロシア側は文書で「提供できない」とも伝えてきたそうです。


 ロシア西部トゥーラ州の町キレエフスクで今日、住宅がウクライナの無人機(ドローン)による攻撃を受け爆発、2人が負傷し、3件の家屋が半壊しました。負傷者は20代と10代の男女です。
 トゥーラ州はウクライナ国境に接していないので、事実だとするとウクライナのドローンがロシア領内を問題なく飛行していることになります。


 キーウ洞窟大修道院の修道士らへの立ち退きが求められている問題について。期限が今月29日に迫る中、今日が最後の日曜礼拝になる可能性が高いため、多くの信者が集まりました。
 ロシア外務省報道官は、ウクライナにおける信教の自由が人質にされていると批判。
 ロシア正教会のキリル総主教は、キーウ洞窟大修道院の閉鎖を防ぐよう呼びかけています。
 ベラルーシ正教会の長であるヴェニアミンは、大修道院の住民への圧力はできるだけ早く止めるべきであると述べ、そうしないと、関係者全員に新たな悲しみと問題が必ず起こると憂いています。
 日曜礼拝では「世界は会話を通してではなく、祈りを通して生きています。兄弟姉妹の皆さん、ここでまた奉仕、そして祈りができるように、今いっしょに祈ってください。」とキーウの正教会の長が信者に呼びかけました。
 そうか、世界はもう会話を通して生きているのではないのか・・・と私は思いました。