ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年6月6日。ウクライナ侵攻から469日目

2023-06-06 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年6月6日。

 国連総会は今日、安全保障理事会(15カ国)の非常任理事国10カ国のうち来年1月から2年間を担当する5カ国を選ぶ選挙を実施しました。東欧枠ではベラルーシが立候補。投票で38対153とスロベニアに大差をつけられ落選しました。当然の結果ですね。
 ベラルーシ国連常任代表ワレンティン・リバコフ氏は記者団に、西側諸国が国連でベラルーシに投票しないよう強制したからだ、と述べました。


 ウクライナ南部のカホフカ水力発電所の貯水ダムが破壊されました。
 ロシアとウクライナ双方が、相手が攻撃したと非難し合っています。この地域は現在ロシア軍の占領下にあります。
 ザポリージャ原発はこの貯水池から取水していますが、原発への影響は現時点で伝えられていません。
 ウクライナ大統領は動画で、既に住民の避難は始まっているものの、80の町や村が水に漬かったと述べました。避難対象者は1万7000人に上るとも。憂鬱です。
 下流の住宅数千棟が浸水。動物園も浸水。逃げられたのは白鳥とアヒルだけ。
 大統領府はさらに、ダム破壊によってドニプロ川は150トン分の工業用潤滑剤で汚染されたと明らかにしました。
 水は今日の午後、ヘルソン市内にも達しました。国営ウクライナ鉄道が避難列車の無料運行を始めましたが、ヘルソン州のドニプロ川西岸の一部地域には、約1万6000人が取り残されているそうです。ヘルソン州内では停電が起きました。
 農作物の価格がまた上昇しそうです。

 
 今日、ワグネル創立者プリゴジン氏が投稿した5月17日付のワグネルの「報告書」によると、ウクライナ東部の占領地で正規軍が「ワグネル部隊の後方の道路に地雷を敷設」しました。ワグネルの戦闘員が地雷を除去していたところ、「ロシア国防省(正規軍)の拠点から砲撃された」そうです。
 プリゴジン氏はその後、拘束したロシア軍正規兵とされる男性を映した動画をテレグラムに投稿。鼻に打撲の痕が見える男性は画面外の人物から尋問を受け、ロシア軍第72旅団の中尉と名乗り、「ワグネルの車両を撃った」「ワグネルを個人的に気に入らないからだ」と話しています。
 ロシア人同士で何をしているのでしょうか。


 AFP通信によると、パリで開催中のテニスの全仏オープンで今日、ベラルーシのアリーナ・サバレンカが試合後の記者会見で、「私はルカシェンコ(大統領)を支持しない」と述べました。
 世界ランキング2位のサバレンカはこの日の準々決勝で、ウクライナのエリナ・スビトリナにストレート勝ち。スビトリナはロシアとベラルーシの選手とは握手をしないと決めているので、もちろん拒否されました。
 そして試合後のサバレンカのこの発言です。今までと変わりましたね。どのような心境の変化があったのでしょう。