ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年6月9日。ウクライナ侵攻から472日目

2023-06-09 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年6月9日。

 ベラルーシ大統領はロシアのソチに到着し、ロシア大統領との非公式会談を行いました。
 非公式だからか二人ともノーネクタイで、場所もロシア大統領が建てたソチの離宮で海を眺めながらです。
 ベラルーシのニュースでは、二人でフルーツを食べながら話をしたとか、そんなことが報道されています。
 まあ、最近はベラルーシの大統領がロシアで何を食べたのか気になる人が多いからかもしれません。
 ベラルーシ大統領は「ソチの海は静かで、とてもいいところですね。」と話したそうです。(ウクライナのヘルソンも水浸しの状態です。)
 ロシア大統領はベラルーシ領内の戦術核兵器配備について「すべて予定通りに進んでいる。7月7~8日には準備が完了し、配備作業が開始される」と述べました。


 ウクライナ保安局は今日、南部ヘルソン州のカホフカ水力発電所のダムをロシアの「破壊工作グループ」が爆破したことを証明する通話を傍受したと発表しました。
 同局はメッセージアプリ「テレグラム」のチャンネルに、証拠とする1分半の音声データを投稿。この中で同局がロシア人兵士とする男の1人は「彼ら(ウクライナ人)は攻撃していない。あれはわれわれの破壊工作グループだ」と話しています。
 このほか「彼ら(ロシアの破壊工作グループ)はあのダムで(人々を)怖がらせたかった」、「計画通りにはいかず、(彼らは)計画以上のことをした」とも語っています。
 

 ロシアのルデンコ外務次官は今日、上月豊久駐ロシア大使を呼び、日本政府によるウクライナへの「軍事物資」提供に抗議しました。
 岸田文雄首相は5月21日、訪日したウクライナのゼレンスキー大統領と広島市内で会談した際、トラックを含む自衛隊車両約100台の提供を申し出ていました。
 これについて、ロシア側は日本が「装甲車両」を渡していると主張。声明で「車両提供は敵意をさらにあおり、ウクライナ側の死傷者増加につながる」と警告しました。
 在露日本大使館によると、上月氏は「今回の事態は全てロシアによるウクライナ侵略に起因して発生している」と強調。「日本側に責任を転嫁しようとするロシア側の主張は極めて不当であり、断じて受け入れられない」と反論しました。


 この他にも岸田首相は今日、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談し、カホフカ水力発電所のダム決壊による洪水を受け、500万ドル(約7億円)規模の緊急人道支援を国際機関を通じて早期に実施する考えを伝えました。
 日本は水害が多い国で、復興の技術も経験も多く持っているので、ウクライナへの支援で力を発揮できると思います。
 しかし、ロシアからしたらダムを破壊したのはウクライナなのに、そのウクライナを支援するとは何事か、というふうに日本を非難するのでしょう。


 ロシア大統領は今日、ウクライナがかねて予告していた反転攻勢を開始したと認めました。
「だが、ウクライナ部隊はどの戦闘地域でも目標を達成していない。」
とも述べています。

 ザポリージャ州で今日、「激しい戦闘」が起きていると、ロシア当局者らがテレグラムに投稿。 
 ウクライナ東部国境に近いロシア西部のボロネジでは今日、集合住宅がドローンによる攻撃を受けました。3人が割れたガラスで軽い怪我を負いました。ロシア当局はウクライナに加担する「テロ行為」との見解を示しており、ボロネジ州知事は非常事態を宣言。
 ロシア西部ではベルゴロドのオフィスビルのほか、クルスクの石油基地付近にもドローンが落下しました。


 広島市長は今日の定例記者会見で、8月6日の平和記念式典に2年連続で招待の見送りを決めたロシアとベラルーシに対し、手紙を送付したことを明らかにしました。見送った理由がロシアのウクライナ侵攻であることを説明したうえで、近い将来、広島を訪問して被爆の実相に触れてもらう日が来ることへの期待を伝えています。


 アイスランド政府は今日、在ロシア大使館の業務を8月1日付で停止することを明らかにしました。国交断絶というわけではありません。