ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

日本語能力試験モスクワ会場ほぼ中止

2023-06-11 | 日本文化情報センター
 先週はビテプスクに行ったりとても忙しかったので把握していなかったのですが、7月の日本語能力試験が、開始まで一ヶ月を切ったこの時点でモスクワ会場での中止を発表しました。ただしN2レベルの試験は実施するんです。変でしょ。

 昨日、生徒の一人が授業に来るなり、
「T先生、知ってますか? モスクワ中止になりましたよ。」
と言ったので、クラスは騒然。今年は日本文化情報センターの日本語教室からN4が4人、N5が1人モスクワでの受験申し込みをしていたのです。
 中止の理由はベラルーシと同様「国際郵便が機能しておらず、問題用紙や解答用紙などの試験用紙が届かないから。」です。
 ふーん。でも、N2の試験用紙は届くんですね。N2だけ別ルートで郵便が届くの? N1、N3、N4、N5の試験用紙は国際郵便は届けてくれないんですね。

 こんな説明で納得できる人はいないでしょう。
 ちなみにサンクトペテルブルグ会場では、3月の受験申し込みの段階で、「N3しか試験しません。」理由は「国際郵便が機能しておらず、問題用紙や解答用紙などの試験用紙が届かないから。」
 ペテルブルグでは、N3の試験問題は届くけど、それ以外のは届かないそうです。
 何かの魔法を使っているんですか?

 ベラルーシから受験予定の生徒は、夜行列車のチケットを予約キャンセルしに行きました。
 そしてモスクワでの規定では、モスクワ実行委員会の判断で中止になった場合、受験料を払い戻してくれるものの、たったの50%だけ。(@_@)
 受験生が悪いわけでもないのに。

 ただし、12月の試験に受験料を振り替えてくれるので、「今、半分だけ受験料を返してもらう」あるいは「収めた受験料をモスクワに置きっぱなしにして、12月試験を受けに行く」の二者選択になっています。
 私の生徒は12月に受験しに行くけど、また中止になったらどうしよう。(戦争、それまでに終わっているのか???)という考えの人が多いです。

 受験料をすでに払っている人全てに「中止になりましたが、今すぐ、受験料を半分返してもらいたいですか? それとも12月に受験しますか?」と「お伺いのメール」を個別に送信するのが礼儀だと思うのですが、今のところそんなメールはうちの生徒には届いていません。

 やれやれ・・・
 チロ基金がお金を出すから、うちの生徒は無料で日本文化情報センターで「私たちのテスト」を受けて、合格証をもらうほうがいいですよ・・・。
 そういうわけで、次の土曜日には「私たちのテストN5」を実施します。
 「私たちのテスト」実施のためにご支援くださっている日本の皆様、生徒一同、大変感謝しております。
 日本語を勉強するに当たり、やはり目標や励みが必要ですよ。

2023年6月11日。ウクライナ侵攻から474日目

2023-06-11 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年6月11日。

 キルギスのバキエフ前大統領に金鉱山開発における汚職の罪でさらに懲役10年の判決が出ました。
 同氏は2010年から今もベラルーシで亡命生活を送っています。
 もちろん欠席裁判です。
 こうして合計30年の懲役刑が出たことになります。
 キルギス当局はバキエフ氏をキルギスに戻す計画はないそうですが、同氏が自分の意志で単独帰国した場合は即刻拘束されることになります。 
 ベラルーシ政府が今後も同じ方針を取る限り、同氏とその家族はずっとベラルーシに住み続けられるでしょう。
 このようにベラルーシは亡命者を快く受け入れています。


 ウクライナ軍の幹部は今日、地元メディアの取材に対して、ロシア軍が東部ドネツク州と南部ザポリージャ州の境界に位置するダムを破壊したと発表しました。
 2つ目のダム破壊ですか・・・
 このダムの決壊により川の両岸で浸水が発生しているということですが、被害の状況は明らかになっていません。
 

 カホフカ水力発電所のダム決壊について、ロシア軍が爆破したと訴えるゼレンスキー大統領は今日、国際刑事裁判所の代表者らが同州を訪れ、調査を開始したと表明しました。このダムの真相解明も始まっていないのに、もう2つ目のダムが破壊・・・


 ロシア国防省は、ロシアの艦艇「プリアゾビエ」が今日、黒海の南東部で、ウクライナの無人艇6隻から攻撃を受けたと発表しました。国防省によれば、プリアゾビエに被害はなく、無人艇は破壊されたそうです。


 ロシアとウクライナは今日、約200人の捕虜を交換しました。