ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年6月30日。ウクライナ侵攻から493日目

2023-06-30 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年6月30日。

 昨日29日にザポリージャ原発で原子力災害が起きたと想定して訓練を実施していたのですが、今日になってザポリージャ原発から、ロシア国営原子力企業ロスアトムの職員が退避を始めたとの情報を公表しました。ウクライナ人従業員も7月5日までにクリミア半島へ退避するよう勧告されたそうです。
 1週間前にゼレンスキー大統領はロシアが同原発でテロを準備しているとの見方を示していました。
 こういうニュースはベラルーシでは報道されないか、小さいニュースにしかなりません。
 仮に放射能がザポリージャ原発から漏れたとして、風上に当たる地域が汚染されると、ウクライナだけではなく、トルコにも飛散する可能性があります。そうするとトルコがロシアに猛反発し、仲介役を下りるでしょうし、黒海が汚染され農作物や魚介類の価格が上昇します。日本にも影響が出ます。
 ロシアはもちろん「原発にテロ攻撃をしたのは、ロシアではなくウクライナのナチスです。」と説明するでしょう。


 ポーランドのモラビエツキ首相は今日、自国内に米国の核兵器を配備して共同で運用する、NATOの核共有への参加を求めていることを明らかにしました。
「プーチン大統領があらゆる種類の脅しをエスカレートさせるのを腕を組んで、ただ見ているわけにはいかない」とも話した。

 ベラルーシ大統領は27日、ロシアがベラルーシへの配備開始を表明した戦術核兵器を巡り、「我々の兵器だ。我々が使う」と述べました。しかし、今日、敵がベラルーシに足を踏み入れるまではベラルーシが領内にある兵器を使用する必要はないと確信していると発言しました。
 ややトーンダウンしましたね。27日の発言後、ロシアから何か言われたのでしょうか。