娘十八番茶も出花 その2

2014-04-07 | H日記

 

 

娘は、高校3年生になるはずのこの春その高校を中退しました。

 

 

 

理由は、高校生活をエンジョイしながらも不安定な精神状態を繰り返し

1年生を終える時期、単位が足りず再度1年を繰り返し

この春、3度目の1年生が決定した時点で継続を諦めました。

 

 

 

 

その話を聞いた私は、『 何故、俺に話してくれなかったんだ? 』

と云う憤りよりも

『 どーして俺は気付かなかったんだ? 』 と云う自責の思いの方が強く

普通の親なら反対する(であろう)娘の ”高校中退” をあっさり承認しました。

 

 

 

 

娘はこの春、元嫁の実家とその周辺で農業を手伝い、

大地に抱かれ仲間と実りを祝いながら、心の安定をまず第一に考えて進んでいきます。

むしろ、私はその決断を即決で歓迎しました。

 

 

 

 

親である私の葛藤よりも、今は娘の未来の明るい心の開墾に期待しています。

 1年だけ早く、ちょっと遠くへ進学するんだと思えば何でもない事です。

 

 

 

 

思い起こせば、彼女が生まれ育ったこの家のキッチンに今夜

初めて娘は包丁を握ってRと一緒に立ってくれました。

今夜の娘の誕生会はさよならの祝宴ではなく、彼女の旅立ちの会です。

 

 

そして私達は、彼女の故郷で娘の成長を見守ります。