四国中央市に存在する平家落人の家
四国中央市内から南の四国山地へ車で約30分ほど入る。
山道から徒歩で少し降りた大木の緑にうっそうと囲まれた
日影の場所に立つこの家は、江戸時代中期のものだ。
玄関を入ると土間(タタキ)、昔懐かしい上がり框は本当に70~80cmありそうだ。
その框の下には地下に掘った芋蔵もある。
勿論、天井は高く暗く煤けている。
間取りは座敷がメインで、あとは部屋の形を成していない。
座敷の奥には、落人の住まいらしくオク(隠れ部屋)もある。
しかし、近隣との繋がりを結ぶ縁もある。
ここで何人が暮らしていたんだろうか?
夫婦と子供二人、決して二人の子供にそれぞれ部屋はないけれど
むしろ家族が寄り添って、家事を分担しながら清貧な生活をおくるには
足りた広さではないのか・・・!?
マイホームって、この広さで実は十分なんだ! ・・・ と思う家だった。
その地の気候風土に適した工夫が各処に見られます。
”住まい”は形から造られるものでは有りません、生活そのものが形となって表れた結果です。