日記帖

飛ぶ鳥のように、渡る風のように、流れる水のように、野に咲く花のように、煌めく星のように。

~希望を捜して~

2023-11-30 21:32:52 | 作文する

秋は短く、寒くなりました。

私の身体は、普通の人より寒さに弱いために、大変堪えます。

母様は、よく温かい服、毛布、布団を買ってくださいました。
誰に言われようと温かい服装をするのだとよく言っていました。
顔色が悪いのをよく知っていたのでしょう。

赤ん坊の時に、背負われていたあの幸せを記憶しています。
人からあれ以上の幸せを味わった記憶は他にはありません。

セーターを出して着ました。少しだけ身体が楽になります。

預金封鎖か、災害か、戦争か、何が来るかは私にはわかりません。
どれが来ても、死者を羨むことになるかもしれません。

寒いと、ピアノを弾く、関節リウマチの指が痛くて堪えます。

アラベスク、聴いていると、みんな違う。私の演奏は、どうみんなに聞こえるのだろう。

他人から醜いと言われると、   分かっていても、精神的にかなり堪えます。過去の苦しみが一気に襲ってきます。
醜いくせにピアノを弾くなんて。なぜ、ピアノを持っているんだ。俺は持っていない。

違う。私はみんなが当たり前に持っている多くのものがない。

仮にみんなが持っていないものを私が持っていても、私はそれ以上多くのものを、非常に多くのものを失っている。

ピアノは希望を一緒に捜すために、私の言葉となって、私を語ってくれる代弁者となってくれるために、
私の友として、慰めとして来てくれたのです。


 

 

コメント
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