溶接とかする人ならご存知だと思いますが、
スパッタシートというものがあります。
難燃シリコン樹脂を両面コーティングした溶接火花受けシートで、
耐炎性、耐熱性に優れているものとされています。
スパッタとは、溶接中に溶融金属の小さな滴が周囲に飛び散る現象で
これらから周囲を守るものです。
なぜ、この話しをしたかというと、
道路掘削跡路面復旧工事において、コンクリート舗装を切断している際に枯草に引火し、火災が発生し、JRが3時間近く止まったという。
最終報が出ていた。
原因はいくつか考えられる。
コンクリート舗装を切断するには、カッター工というのがあって
湿式と乾式があります。
湿式は、水をカッターに噴射しながら切る方法
乾式は、粉塵を吸引しながら切る方法。
冷却水を使用して粉塵・熱・騒音を抑えるのが湿式。
どちらが良いとも言えません。
カッターにはカバーが付いていて通常は、火花、粉塵等は
周囲には飛ばないようになっています。
あと、考えられるのは、
エンジンカッター等で、L字溝、U字溝、縁石 の、
コンクリートを切断していた場合。
最終報では、加工とされていたのでこちらかもしれない。
これは、よくある工事で事故も多いようです。
キックバックといって、刃が跳ね返ってきて、怪我をするんですね。
エンジンカッターにも、水タンクがある製品があります。
刃に水をかけることが出来るのです。
粉じんを発生させない(作業環境の改善)
粉じんを吸入しない(呼吸用保護具の適切な使用)
ヘルメットは勿論ですが、
防振性のよい手袋(防振手袋)、保護めがね、防じんマスクが必要
その日の作業始めのとき…1分間以上の試運転。
できれば、チェーンソーズボン(チャップス)。
業務としてチェンソーを使い伐木・造材する作業の場合は
2019年8月から義務化されています。
エンジンカッターで、腿を切ってしまう人もいるので
チェーンソーズボンを着用したほうが良いです。
そして、スパッタシートで火花等が周囲に飛び散るのを防ぐのです。
コンクリート構造物、全部ではありませんが、
有筋(なかに金属の太い針金みたいなものがはいっています。)のものがあります。
まずは、自分の労働衛生環境を確認する。
そして、周りに及ぼす影響を最小限にする。
溶接の火花・光とか、溶接に使うトーチランプの火、燃料のガソリンとか
すごく危ないです。
やはり、自分が事故を起こさないと、分からないんです。
私も似たような経験があります。
乾燥しているとあっという間に燃え広がります。
自分の安全管理が出来てこそ、
他人、他者への安全管理が出来るのだと思う。
作業前に周囲の点検を行い、作業手順や安全対策の確認
初期対応の手順の確認、消火設備の設置
というけど、なかなか難しい。
火は一瞬で燃え広がるからだ。
この場合、水をかけながら施工する。のが正しかったと思う。
そして
スパッタシートで周囲を保護、養生する。べきだった。
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