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日曜絵かきの散歩道 “doucement,doucement”

日曜絵かきは楽しくて孤独 青空に誘われてつい散歩に
“ドゥスモン、ドゥスモン(ゆっくり、ゆっくり)”

アンティークの祝祭

2020年07月25日 | 映画
連休3日目は
Go To ムービー
しました

カトリーヌ・ドヌーヴ
×キアラ・マストロヤンニ
実の母娘共演
『アンティークの祝祭』


予備知識を入れたのが
けっこう前だったから
すっかり忘れて
ドヌーヴ×アンティークが
おもしろそうと思って観はじめ

母と娘の間のわだかまり
アンティークの向こうに
見え隠れする
家族の物語に引き込まれた



娘マリーを演じた
キアラ・マストロヤンニ
お父さんは
『ひまわり』の人
マルチェロ・マストロヤンニ


観終わった後
母娘の年齢が
自分とこに
かなり近いことを
知りました



"ディスタンス"の次は
"Go To "が
中年の乙女心ブーム


今日は
Go To ペアレンツ
しなかったので
雨の止みまの夕暮れどき
久しぶりに
窓ビしました




ジョン・F・ドノヴァンの死と生

2020年05月31日 | 映画
あれよという間に
5月も最終日

少し前に
町の小さな映画館が再開し
先月観るはずだった映画を
1か月遅れで観た


こんな所にあったのね的な
窓が開いてたし

もちろん
モギリの人は
ビニールカーテンの向こう


人気俳優×俳優志望の少年


密かに続けられた文通


グザヴィエ・ドラン監督といえば
母×息子

今回は2組

どちらの母子も
愛情が空回り


母サム
(ナタリー・ポートマン)
息子ルパート11歳
(ジェイコブ・トレンブレイ)

ひとりロンドンへ向かったルパート
自分は会議があって
探しに行けないと言いながら
ロンドンの駅に降り立ったサム

誰カバーかわからないけど
「スタンド・バイ・ミー」流れる
雨の中のシーンに感動



母グレース
(スーザン・サランドン)
息子ジョン29歳
(キット・ハリントン)

何もかも上手くいかなくなり
どん詰まりのような状況に
追い込まれたジョン

でっかい花束持って
母の前に現れる
ちょっとはにかみながら



ドラン監督の前作
『たかが世界の終わり』では
「Home Is Where It Hurts」に
心揺さぶられた

今回も
冒頭で流れる
アデルの
「Rolling in the Deep」に
ぐっと引き込まれた



この映画
子供の頃
『タイタニック』に感動して
レオナルド・ディカプリオに
ファンレターを送った
というドラン監督自身の体験が
元になってるという


そのファンレターには
返事は来たのかな?


一度はジョンに裏切られる
ルパート少年
よく乗り越えられたなあと感心

あの状況
私ならきっと
立ち直れない

ジェイコブ・トレンブレイが
8歳の時に出演した
『ルーム』
また観たくなりました


ちょっと怖いけど


話は戻りますが
このタイトル
ちょっと違和感あった

"生と死"
の方がしっくりくる
言葉の順番として


薬物の過剰摂取で
スターが急に亡くなること
海外ではけっこうある

そんな時たいがい
事故なのか
自殺なのかが取り沙汰される

ジョンの場合も
しかり

劇中でも誰かが言ってたけど
ジョンがルパートに書いた
最後の手紙には
暗さはなく
希望が感じられた

そしてその希望は
ルパートに継がれた

それが真実なのかなと思った

だから
"死と生"でいいのだ



最後ムリクリ落としました
堪忍〜

・ 。..・ 。..。・・.。...。。・ ・。... 

今年は特に
月日過ぎるの早い気がします

コロナマジック?



希望の灯り

2020年05月20日 | 映画
昨年観たこの映画の感想を
いつか書こうと思ってた

2018年ドイツ映画
『希望の灯り』







パンフレットを
引っ張り出してきて


表紙のキャンドルって


これだったのねーと
今さら…


コストコのような会員制の
巨大スーパーで
夜間の飲料担当として働きはじめた
クリスティアン27歳

上っぱりからは
タトゥーが見え隠れし
悪い連中とつるんでたことも
あるらしい



でも今は
いたって真面目に
先輩社員のブルーノに付いて
黙々と仕事をこなす

高〜い棚への
商品の上げ下ろしができるように
フォークリフトの練習もする


お菓子担当
39歳の人妻マリオンに
恋だってする



恋がうまくゆかず
自暴自棄になったりもするけど
気づけば皆に認められ
若い彼には
希望の灯りがともる



いっぽう
クリスティアンに仕事を教える
ブルーノ54歳
東ドイツ時代には
トラック野郎だった

今もその頃のことを
懐しく思い出し 
クリスティアンに語る

人望もあり
何の問題もないように見えたが
ある日突然首を吊ってしまう

仕事帰りに
クリスティアンを家に招き入れ
女房が起きちまうから
などと言っていた彼は
離縁したのか
死に別れたのか
実は一人暮らしだった



自殺の理由は
祖国の消滅と
孤独だろうかと思いつつ
気になって
原作を読んでみた

『夜と灯りと』所収
「通路にて」


でも
映画の脚本のほうが
ふくらませてあって
映画で描かれてる以上のことは
わからなかった


希望の灯りがともるのは
若者にだけか〜
というのが
映画鑑賞直後の正直な感想



自分もいつか
ブルーノみたいに
なってしまうのでは
とも思った
中年の乙女心

映画の良いところのひとつは
擬似体験できること
渦中にある人を
客観的に見られることかなと思う

ブルーノが自殺した時
まわりの人たちは
なぜ相談してくれなかったのかと
悔やむ


パンフレットを読み返すなどして
『希望の灯り』を
思い返してみると
クリスティアンだけでなく
他の誰にも
希望はあるのだなと思う
ブルーノにも
希望はあったはずなのにと思う


・ 。..・ 。..。・・.。...。。・ ・。... 


明日
大阪・京都・兵庫で
緊急事態宣言が
解除されるらしい




夏の甲子園は中止

宝塚歌劇は
どうなる?


ちなみに
再開を心待ちにしてた
3月末から休業中の
中年行きつけのカフェは
再開は秋を予定と出た

エントランスの
ヤマボウシ
今ごろは
咲いてるだろうか



ジェームズ・ボンドのテーマ

2020年04月02日 | 映画
日付が変わる直前の
5分番組『2355』

木曜日は
タイトルの端っこに
"映画音楽コーナーありマス"と出て
ささやかに盛り上がる
中年の乙女心


音楽が流れだすと


これ
何だっけ何だっけ〜


となるわけだけど


今回は
最初からばっちりだった


「007のテーマ」でなく
「ジェームズ・ボンドのテーマ」
なのか〜




1962年〜ということは
第1作から
同じ音楽ということか

50年以上も続くシリーズ物
すごいなあ


最新作
『ノー・タイム・トゥ・ダイ』が
いよいよ公開かあ
と思ったら
11月に延期になってた


レア・セドゥが再び登場
前作から話が続いてるみたいだし
待つあいだに
復習しておこうかな













少し前
『ハリエット』が延期になったって
大騒ぎする声を
何気なく聞いてたけど
映画の公開にも
影響が出てるのかと改めて



ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ

2020年02月02日 | 映画
映画
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』を
ブルーレイで見た
完全版 229分



本当は
宝塚版を見る前に
見たいと思ってたけど
見そびれてしまって
先に見なくて
かえってよかったかも



先に見てたらきっと
相違点にばかり
注目してしまっただろうし

ヌードルスが思い出すままに
行ったり来たりする年代も
かえって宝塚版の方が
わかりやすかったと思う


暴力的でありながら
ノスタルジック


よくこんな映画を
ミュージカル化できたなあ
というか
ミュージカル化しようという気に
なったなあと
あらためて感心


小池修一郎先生も
セルジオ・レオーネ監督も
すごい


宝塚版の少女時代のデボラも
可憐だったけど
映画版のデボラがまた…


ジェニファー・コネリー
as デボラ(少女時代)


少年時代のヌードルス
ゴキブリ中





レストラン貸切状態の場面





これに続く
バラの部屋の場面は
きっと小池先生独自の演出だろうなと
思ってた


でもまさか 
あんな衝撃的な場面だったとは

映画のヌードルスは
強引に思いを遂げ
デボラを永遠に失う

そんなことがあっても
予定どおりハリウッドへと
旅立っていく
デボラの強さに
驚いた



全編を通して流れる
『ニュー・シネマ・パラダイス』を思わせる郷愁誘うメロディー
ヌードルスとデボラの
テーマソングのような
「アマポーラ」
ちょっとだけ流れる 
「イエスタデイ」も
せつなさを誘う

少年は大人になり
親友を失う

まるで
『スタンドバイミー』を
見た後のような
せつなさが残った



最後に
ヌードルスが
マックスとの別れ際に
話して聞かせる2人の少年の話を

宝塚版は
小池先生がふくらませたらしく
映画のセリフは
もっとシンプル

ずっと昔 友達がいた
親友だった


命を救うために密告した


だが 殺された


本人が望んでた



いい友情だった


そいつもつらく
俺もつらかった


おやすみ 
ベイリーさん


映画のヌードルスは
一度も"マックス"とは呼ばず
去って行く


せつない