日曜絵かきは楽しくて孤独 青空に誘われてつい散歩に
“ドゥスモン、ドゥスモン(ゆっくり、ゆっくり)”
5月最後の日
今朝 出勤前に ついに絵が完成して
小さな絵に 小さくサインを入れた
紙の端っこに 何となく
そのとき聞いていた歌の題名を入れた
No Other Love
ショパンの 別れの曲 に歌詞を付けた
優しく切ない歌だ
映画の予告編でも流れる
レースのカーテンの向こうには
雨あがりの青空が透けていた
小説も 終盤にさしかかって
最後は夢中で一気に読んだ
読み終えたのが
家に帰ってからでよかった
小説のあとには 思いがけなく
小説家本人が30年近く前に書いた
あとがきが載っていて
どうやって物語の着想を得たかなどが
作者本人によって語られていた
映画は
長い小説の細かなエピソードを含んでいて
そのいちいちは語られていなくても
ちゃんと伝わっていることに
改めて感心した
それにしても 半世紀前には
女と女が愛しあうのは
なんと困難だったことか
涙が出る
Cheers !
原作と映画に
CarolとThereseに
そろそろかなと思っていたけど
映画と違って
場面を盛り上げる音楽はないから
それは突然やってきた
もう少しで 自分の降りる駅という時に
2人がはじめて
結ばれる場面
それは
映画よりもさりげなくはじまって
映画と同じくらい美しい場面だった
人知れず
涙ぐみながら出勤した
今日は
どんつきの庭の
バラのアーチくぐり抜けの
最終日だったから
行くつもりでいたんだけど
絵が思ったほど進まなくて
あきらめた
日曜絵かきのことだから
締切があるわけではないけれど
そろそろ仕上げたいと思って
今日もまた
昨日と同じCDを聴きながら描いた
ライナーノートによると
メインテーマとサブテーマの
2つのメロディーがあって
どちらも さまざまに変奏され何度も流れる
映画音楽では
よくあることだと思うし
この映画が特別多いのか わからないけど
確かめながら聴いてみると
バリエーションの多さに驚いた
どうりで耳に残るわけだ
知らず知らずのうちに
何度も何度も 同じメロディーを
聴いているんだから
パンフレットを読んだら
この物語は
原作者の実体験にもとづいてると
書いてあった
おもしろいなあ 映画は
何から何まで
また勤め人としての1週間が
はじまる
決めた
たとえ上司に邪魔者扱いされても
誠実に仕事をすること
相方に対して誠実に接すること
もちろん他の人たちに対しても
できれば 上司に対しても
今日は1日 日曜絵かきした
土曜日だから 土曜絵かきかな
BGMはもちろん このCD
ライナーノートをちらちら見ながら
変奏されて
繰り返し流れるメロディーに
切なくなる
この映画を最初に見たときは
音楽がちょっと過剰なくらいに感じたけど
音楽を聴くと
映像が見たくなって
予告編を見た
映しだされる場面とは
全く違う場面のセリフを
あててあったりするのに
違和感がない
よくできてるなと感心する
私の好きな場面も
予告編の中にあった
対照的に この映画は
BGMの一切ない映画だった
あるのは 場面の中で実際に流れる音楽だけで
まるでドキュメンタリーみたいな
リアリティがあった
予告編では
横断歩道で2人が運命的にすれ違う場面に流れて
絶対に見たい という気にさせられた曲も
本編では 全く違う場面で流れる
trailerマジック
年末末に いったん乗り越えたはずの
仕事やめたいフィーバーが
再燃している
年度始めには
こちらの意見も聞いてくれて
今年度は ちょっと違うかなと思った上司も
次第に元どおりに
というより worse
ほとんど無視
必要最低限の返事しかしなくなった
挨拶も
返ってこない 返ってこない
お 珍しく返ってきた
という具合
最近は
相方まで同じような扱いになってきた
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い か
いっそ私が辞めれば
すべてうまくいくのか
というか気さえしてくる
でも 相方が
私がいなくなると困ると言うし
頼りにしてくれるお客さんもいる
自分も生活に困る
相方は今朝
腕に引っ掻き傷を作って出勤してきた
子どもが思春期の入り口にさしかかって
何かにつけて反抗すると言う
成長してる証拠だ
腕の傷が痛々しいけれど
ほほえましく思った
さて
あと10か月 持ちこたえるには
どうしたもんじゃろのう