先日観た映画
2000年
カンヌ国際映画祭
パルムドール&主演女優賞
受賞作品
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』
原題は
『Dancer in the Dark』カタカナ表記しただけかい〜
という邦題が
妙に印象に残ってる
この映画を知ったのは
ビデオ化されて
レンタル屋の棚に並んだ時
その時は
観る勇気が出なかった
観たという子が
超〜〜〜後味悪かったと
言ってたし
目が見えなくなる
という設定が
怖かった
『ポンヌフの恋人』も
けっこう怖かったし
でも今回
20年振りくらいで
映画館で上映されると知り
勇気を出して
観てみようと思った
…ものの
最後まで迷ってた中年
その背中を押したのは
この人の言葉
映画が始まってすぐ
セルマが
勤務先の工場で働くシーンに
もういきなり
ハラハラさせられた
だって
牛乳瓶底メガネかけて
物に目を近づけて
ちょっと手探り気味でしてる
その作業は
プレス加工なんである
いつ手を挟むかと
ハラハラ
しかも
プレス機の規則的な音が
音楽に聞こえるセルマ
頭の中で
ミュージカルが始まる
ダメダメダメ
ちゃんと仕事に集中して〜
でも
そのミュージカルが
映画が暗くなり過ぎるのを
防いでもいた
セルマを演じるビョークが
まるで少女のように
かわいかった
けど
子供に接する姿は
しっかり母親だった
キャシー
(カトリーヌ・ドヌーヴ)がまた
かっこよくて
息子の手術代を稼ぐため
無理して
日勤に加え夜勤まで
しようとしたセルマが
危ない!という時も
まるでスーパーマンのように
ヒラリと現れる
惚れなおした〜
この場面
何べんでも見たい〜
ちまちまと内職もして
爪に火をともすような暮らしで
貯めたお金を
盗まれてしまうセルマ
本当はセルマこそ
被害者なのに
何もかもが裏目に出て
移民だということもあって
あれよという間に
100%加害者に
仕立てあげられ
情状酌量の余地が
十分あるにも関わらず…
結局
世の中
お金なんだな
とも思った
お金がないから
息子の手術か
セルマ自身の命か
選ばなければいけなかった
お金があれば
両方を得ることが
できたはず
最後の瞬間のまぎわ
息子ジーンへの思いを
歌った歌が
中年の心を揺さぶった
最後の瞬間は
言いようもなく
残酷だったが
全く救いのない結末
というわけではなかった
希望が感じられた
セルマが
命をかけて託した
希望が