「悠々上海」その2
七宝(チーパオ)の次の訪問地は南翔鎮(なんしょうちん)です。
南翔鎮(簡体字:南翔镇、拼音: Nánxiáng:ナンシャン)は上海市嘉定区に位置する鎮です。 上海地中心より西北約18キロメートル郊外に位置し、中国で最初に建設された滬嘉高速道路により上海市内と連絡されています。
古来より商業貿易が発展し、繁栄していたため"銀南翔"と称されていました。"嘉定三鎮"の一つでもありますが、1991年に上海市四大歴史文化史跡の一つに選ばれています。 南翔は日本でもすっかりポピュラーになった小龍包(ショーロンポー)の発祥の地として有名な土地でもあります。
南翔到着時刻は日本だとちょうどランチタイムですが 時差が1時間あり午前11時過ぎ、 早速小龍包のランチと行きたいところですが、その前に明代の江南地区を代表する庭園である古猗園を散策しました。
古漪園 は明(みん:1368-1644年)代 嘉靖(1522 -1566年)年間に造園され、当時漪園(漪:水流れてぴかぴかの様子)と称されていました。竹が多く「竹の林がすばらしい」という意味でもあったのだそうです。
明は、明朝ともいい、中国の歴代王朝の一つです。大明と号しました。朱元璋が元を北へ逐って建国し、滅亡の後には清が明の再建を目指す南明政権を制圧して中国を支配しました。
明代1746年(乾隆11年)の大改築の際に「古くかつすばらしい」という意味で、古猗園と改名されたそうです。それに「猗」は中国古代詩集「詩経」でよく使われる文字で、「すばらしい」という意味の賛美を示す感嘆詞なのだとか。
解放後、古猗園は改造・拡大され、最終的に86,000平米に。 園内は六つの区域に分けられ、それぞれが違う顔を見せています。
各区域でそれぞれ街、丘、林、自然等が表現されています。 庭園内には池が多く、建物が池と調和するように建てられています。六つの区域はすなわち逸野堂、戯鵝池、松鶴園、青清園、鴛鴦湖、南翔壁です。
六つの区域全てを紹介するには文字スペースが足りません。 さて古猗園を散策し、もっとも驚いたのは「寿」と言う漢字はなんと100回も変更された、あるいは100種類存在すると言うことでした。
やっと小龍包の昼食です。 予約されていた上海古猗園餐庁の南翔小吃は特に有名で、上海都心部南翔饅頭店でも買い求めるための長い行列を目撃しました。 また日本にも進出しており六本木ヒルズにある「南翔饅頭店 六本木店」は、こちらも長蛇の列が当たり前だそうです。
**上海の本店で食べた小龍包のあまりの美味しさに感動し、東京支店であるこのお店に行ってみたのが半年前。以来すっかりハマってしまい、通い続けています。小龍包の味は、上海の本店と全く同じです。感動…**なんて投稿もあるくらいですから
さて 小龍包は小吃の代表のように言われていますね。
小吃(シャオチー)とは、店や屋台で食べる中華の一品料理のことをいいます。 「小」は軽い、「吃」は食べるという意味から日本語に直訳すれば「軽食」「スナック」になりますが、中華文化圏のニュアンスはかなり異なります。
麺類や、餃子・焼売・饅頭などの包子(パオズ)、粽や餅から、肉料理、炒飯や魯肉飯などのどんぶり料理までを含む一品料理というのが実態です。 漢文化圏の都市部では、このような料理を供する小さな店や屋台が多数あり、さかんに外食する文化が高度に発達してきました。
手軽で比較的値段が安い大衆料理というニュアンスで、日本で小吃に当たるのは、外食で食べるうどん・蕎麦・ラーメン・焼きそばなどの麺類、寿司、おでん、ピザ、牛丼、お好み焼き、石焼き芋といったイメージとなります。
スナック菓子類を意味するわけではありませんが、もちろん杏仁豆腐などの甘いものも含まれるのだとか。
しかし 今回の上海紀行では一度も 懐かしのあの杏仁豆腐にはついぞ お目にかかりませんでした。 過半数のレストランがデザートに用いたのは西瓜のスライスでした。(旅行代金にもよるのでしょうが・・・)
南翔鎮の次には上海市中心の南に出来つつある新しい観光スポット「田子坊(ティェンツゥファン)」を訪ね、そして100元ショップを覗いた後 夕食に四川料理が予定されています。
今日もお立ち寄りいただいて有難うございます。
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注)記事のうち南翔镇・古猗園・小吃の詳細はフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から抜粋・加筆したものです。
小龍包発祥の地。
古猗園散策。
明代1746年大改築「古くかつすばらしい」。
明1368-1644年代、嘉靖1522-1566年間に造園。
朱元璋が建国。
清が南明政権を制圧して中国支配。
漢字「寿」は100回変更100種類存在。
上海古猗園餐庁の南翔小吃。
小龍包は小吃の代表。
小吃は店や屋台で食べる中華一品料理。
麺類、餃子・焼売・饅頭などの包子(パオズ)。
粽や餅、肉料理、炒飯や魯肉飯、丼ぶり料理。
デザートに用いたのは西瓜のスライス。
小吃の写真、歴史、現況ありがとうございます。
食したくなりますね。
今回だけはブログの文字数制限で こちらのブログは文章が 簡略版になっています。
お時間あるときに ◆ブログ 丼季報亭の「四方山話」1月20日投稿分です。
http://kj2k3.at.webry.info/200901/article_15.html
のほうもご覧くだされば幸いです。
「丼」