66. 運命の女神は….
今年から メジャーリーグ ドジャースに移った黒田。 28日もカブスを相手に六回まで何とか失点ゼロに抑えていたが、7回の先頭打者を意識しすぎ四球を出した。 次打者にもヒットを打たれ 一死走者一三塁で降板。後続が打たれて 逆転され負け投手になった。
5月28日現在防御率3.29ながら 2勝4敗と 今ひとつ波に乗れないでいる。防御率だけなら すでに6勝しているヤンキースの王建民よりずっと好成績であるが 黒田は勝ち星からは縁遠い。
勝負の世界に「たら・れば」はないが、移籍先がレッドソックスやヤンキースのような球団であれば結果は大違いであったであろう。 勝利の女神だか運命の女神だか いたずらがお好きのようである。
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さて 野球とは縁もゆかりもない話であるが 菩提寺の住職は ほぼ同年輩である。実家の葬儀以来のお付き合いであるが きさくで くだけた そして穏やかな人物である。
お坊さんらしからぬ発想の持ち主であり とても頭の良い 気立ての良い好人物である。 住職の奥様は50歳になるかどうかの時期に先立たれた。 若くして男やもめとなった住職は決して幸運ともいえない。これも運命のいたずらである。
奥様に先立たれた住職が淡々とした口調でよく言っていた。「供養」とは偲ぶことである。 故人を思い出してあげればよいのだという。職業柄説得力もあり、うまいことを言うものだと思っていた。
ところが最近になって ふと住職の言葉を思い出すことが多い。 歳のせいかと思っていると 不思議なことに日を置かずして 誰かの訃報が舞い込む。それも若い頃机を並べて働いていた人物の訃報である。
考えてみると 訃報の予兆は 今回だけではない。 いままで何度か虫が知らせるみたいなことはあった。しかもいずれも 順当なお迎えではない 働き盛りの急逝であった。 同年代の人物が先に逝くと 人生のはかなさを感じる瞬間でもある。
「いずれわが身も」と再認識する瞬間でもある。 しかし運命の女神も忙しすぎるのか 個々の都合や 条理 不条理など あまり考えてもいられないみたいである。いくら ぴんぴんコロリを志向していても こればかりは 運命の女神にゆだねるしかない。
そのときになって 悔いを残さないためにも やりたいことは書き出しておくと良い。 書き出したものを折に触れ思い出し一個一個実践しておく。 実践したことの消しこみを続けていれば 案外女神のお呼びも淡々と受け止められるようになるかも知れないし...。
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