丼季報亭「8万時間の休息」

旅の記録や季節の便りそれに日々の思いを軽いトーンで綴ってみました。

46. 少し野球の話でも...

2008-04-27 12:16:30 | スポーツ

       46.「少し野球の話でも...」

   いつも硬い内容の記事が続いているので、今日は少し野球の話でも。

 いつの頃からか、日本からメジャーリーグへ移った選手たちの成績を眺めるのが日課になっていた。今まで日本では目立った成績のなかった選手までが渡米しMLB球団からのオファーを待っている。Major.jp.によれば オファー待ちの選手数人を除くと、MLBでは現在18人の日本人選手が活躍している。

 BS放送では毎朝MLB中継があり、ヤンキース・マリナーズ・レッドソックスいずれかの試合が放送されている。今年の松坂・岡島・松井・福留の成績はまずまずで ホッとしている。福留は水に馴染めば松井より結果を出せるかも知れないと期待が持てる。イチローも独り健闘してはいるが、チームはそれほど強くない。黒田は中盤まで何とか持ちこたえていても、抑えの斉藤の調子が悪く白星を拾えないでいる。

 メジャーの草分けである野茂が 26日ロイヤルズから戦力外通告を受けた。西海岸でレストランを始めた伊良部と違い、野茂はMLB球団からのオファーがなくても野球を続けるとのことである。MLB以外の中南米や台湾・韓国でもお呼びがあればやるのだとか。この先日本の球界へは復帰しないそうである。賛否両論あるかもしれないがボロボロになるまで野球を続けるのは本人の意志なので、外野はとやかく言えないが。

 いまから30年近く前に西武鉄道が所沢に球場を建設,パリーグの球団を買収し「西武ライオンズ」が生まれた。球場は我が家から電車で30分のところにある。小学校へ入ったばかりの息子にせがまれ、西武球場へよく足を運んだ。阪神から田淵・古沢をトレードで獲得、セカンドには地元の高校でスラッガーであった山崎が入団した。田淵の見返りに阪神へ移籍した真弓はいぶし銀の持ち味を発揮し移籍先で選手生命を全うした。アニメ「頑張れタブチ君」は満員の盛況であったが、同様に球場にもファンが溢れていた。

 西武は初代監督の根本氏がフロント入り。広岡を監督に迎え、弱小球団を勝てるチームに変えていった。広岡の作り上げた強い西武は森監督の下で常勝球団となった。この後長期にわたりパリーグの覇者となっていく。20年くらい前までは沿線の少年たちはほとんどが西武球団のファンクラブに入り、電車の中は青い西武の帽子で埋まったものである。

 ところがここ数年 西武グループの経営は芳しくない。一族の株式保有の実態が露見し 上場廃止 株価が急落。株式持合企業からの損害賠償訴訟などで グループ全体が危機に陥った。栄枯盛衰世のならい 良いことばかりは続かなかった。
 
 さて昨今の巨人は「球界の盟主」であった時代はどこへやら。各球団のスター選手をFAやらトレードやらでかき集めても、悲しいかなその効果が現れない。ファン離れに拍車をかけている。多摩川でいくら有望な選手を育てても、補強した外様の部隊が「生え抜き」の出場チャンスを奪い続ける。補強すべきはクリーンアップではなく「中継ぎ投手陣」なのにフロントが発想を変えない。

 ヤンキースやレッドソックスのフロントを模倣してか 即戦力を資金力で補おうとする。 「弱体化の真の原因は何か?」球団の弱点に対する認識を改めない限りしばらく巨人の低迷は続きそうである。中日を意識しすぎるあまり、先発のスタッフィングが裏目となり神宮での開幕三連戦で三連敗。翌週の中日戦のために温存した投手陣はものの見事に中日に打ち砕かれた。やれやれ 今シーズンもプロ野球の興味はメジャーリーグへと移っていきそうである。

          
ほかにもブログを公開しています。
◆「丼季報亭の四方山話」(2002年9月投稿開始)は 
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◆4Travel.「Donkyさんの旅のブログ」」(2013年6月投稿開始)は 
URLhttp://4travel.jp/traveler/donky2013/


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3 コメント

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西武と巨人 (あこ)
2008-04-27 20:00:09
本当に西武は強く凄かった。そして堤社長はわが世の春を謳歌していた。西武グループは頂点を極めていた。それは箱根へ行けば良く分った。
それが嘘のようにな衰退を見せた。信じられなかった。今も信じられない。

ジャイアンツは幼い頃から、よその立ち見の白黒テレビで応援していた。宮本、与那嶺、長嶋、川上。
それが今は、金で4番バッターばかり揃えている。
勝てればそれでもいいけれど。。。。。

色々考えさせられました。ありがとうございます。
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西武で気づいたこと (あこ)
2008-04-28 05:23:02
投稿してから、西武についての考えが、寝ても残っていた。
それは、野球でも同じで、野球という競技を成立させているのは規則である。規則を破れば、野球そのものは存在しなくなり、虚構となる。
だから、規則を厳守することが絶対なのだ。
厳守することで、野球の醍醐味が喜びを与えてくれる。
社会も同じ事だ。彼は社会のルールを破り、退場を命ぜられたに過ぎない。彼は、傲慢になってしまたがゆえに、社会そのものが虚構で成り立っている事を忘れていた。



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ルール違反の退場劇から ()
2008-04-28 09:26:53
あこさん

いつもいつもブログを ご愛読いただき コメントをいただき 有難うございました。

栄枯盛衰世のならい 西武グループも良いことばかりは続かないものですね。 

グループの低迷は まさしく ルール違反の退場劇からでしたね。

「丼」
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